我々は、企業で働く多くのビジネスパーソンにインタビュー調査を行い、研究を深めました。驚くことに、その「段階」と、それに合わせた「育成方法」は業種や職種を越え、共通性が高いことが分かってきたのです。それは言わば、部下の成長段階をとらえ、指導・育成する際の「ものさし」といってもよいのではないでしょうか。この「段階」が後ほど紹介する、「ビジネスパーソンの10のステージ」というものです。
この3点を押さえた上で、今それぞれの部下がどの段階にいるのか、そしてどういった育成方法が有効なのか、もっと具体的にどんな言葉がけや仕事への期待をかければいいのかなどについて、本書では分かりやすく掘り下げていきます。
今日では、多くのマネジャーがマネジメント業務だけでなく自らもプレイング業務を持っています。そうした、時間的な余裕の少ない多忙なマネジャーであればこそ、この「ものさし」を活用して、適切なタイミングでの声かけや、フォローが行えるような部下育成の方法を獲得していただきたいと願っています。
部下に合わせた任せ方と育て方を実践することができれば、個々人の生産性が高まるだけでなく、職場全体の生産性が高まることにも、つながっていきます。任せ上手・育て上手のマネジャーとその職場は、さらに一段高いステージへとステップアップしていくことでしょう。
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