お金持ちで好奇心旺盛な「iPadおやじ」はFacebookとプリウスと黒木メイサがお好き消費者理解コトハジメ(1/3 ページ)

» 2012年04月09日 08時00分 公開
[大久保惠司,Business Media 誠]
誠ブログ

 先日発売された「新しいiPad」。「販売開始から最初の週末までで300万台売れた」と話題になりました。iPadは全世界で5800万台以上も売れているヒット商品です。これだけ爆発的に普及した背景には、幼児から老人まで使えてしまうインタフェースの革新性があるのだと思います。

 そこで、「iPadを使っているシニア層ってどんな人なんだろう?」と思い、今回は50歳以上の男性iPadユーザーについて調べてみることにしました(実は自分もその1人なんですけどね……)。

ホントにシニア層がiPadを買ってるの?

 クラウド型消費者分析ツール「「ぺるそね※」でiPadユーザーを検索してみると、iPadとiPad2をあわせて598人います。「ぺるそね」の全サンプルが2万9093人なので、約2%程度ということになります。ちなみにiPhoneユーザーは1604人いるので、だいたいiPhoneユーザーの3分の1というところですね。

※ぺるそね……約3万人の消費行動データをもとに、ターゲットとなる人々のライフスタイルを読み解けるナレッジベースサービス。データは2011年9月調査のもの。

 本当にシニア層が買っているのか調べるために、iPhoneユーザーと年齢層の比較を行ってみました。50歳以上の比率を見ると「iPad」が32.8%、「iPhone」が20.5%と、明らかに「iPad」の方がシニア層の比率が高いのが分かります。

iPadとiPhoneユーザーの年齢層の比較

 それでは分析のセグメントを決めましょう。iPadユーザー全体で598人のうち50歳以上は196人。男女比は男性が61.7%で121人、女性が38.3%で75人です。ちょっと数は少ないですが、50歳以上男性のiPadユーザー、121人を「iPadおやじ」としてアンケートデータから見ていきたいと思います。

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