LED照明市場が前年比155%増、節電の影響で

» 2012年04月06日 13時01分 公開
[Business Media 誠]

 富士経済は4月5日、LED照明などの関連市場調査結果を発表。それによると、2011年のLED照明市場は前年比155.7%増の2212億円と大きく伸びたことが分かった。東日本大震災による電力需給問題を受けて節電対策が急務となり、消費電力を抑えられる照明として需要が急増した。

 品目別にみると、住宅の主照明として使われるLEDシーリングライトが前年比6566.7%増の200億円に激増したほか、LED蛍光灯も同775.8%増と好調だった。一方、演出・看板用LED照明は、演出用が東日本大震災後の自粛や節電対策の影響を受けて伸び悩んだが、看板用は節電需要を獲得し同2倍以上に伸ばした。

 富士経済では「引き続き節電対策や次世代照明としてLED照明の採用が進み、市場は堅調に拡大していく見通しである。ただし、低価格化が進むことから数量ベースに比べ金額ベースの伸びは低いとみられる」とコメント。2012年の市場規模を前年比69.0%増の3738億円と見込んだ。

LED照明市場(金額ベース、出典:富士経済)

 2011年の照明市場におけるLED製品の割合(数量ベース)をみると、当初から照明を組み込んだセット製品などが含まれる照明器具市場では24.7%、LED電球やLED蛍光灯などが含まれる管球ランプ市場では7.7%だった。

 富士経済では今後もLEDの割合は増えていくと見込んでおり、2020年には照明器具市場では57.9%、管球ランプ市場では21.1%に達すると予測している。

照明器具、管球ランプのLED化比率(数量ベース、出典:富士経済)

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