「震災の影響を受けた」37.0%――就活中の大学生

» 2012年04月02日 16時47分 公開
[Business Media 誠]

 東日本大震災で就活や仕事観に影響があった学生はどのくらいいるのだろうか。現在就活を行っている大学生に聞いたところ「はい」と答えたのは37.0%に対し、「いいえ」は58.9%であることが、パソナグループの調査で分かった。

 影響があったという人に、具体的にどんな影響・変化があったかを聞いたところ「説明会日程の変更など就職活動のスケジュールに影響があった」(21.4%)がトップ。それ以外では「仕事に対する考え方、価値観が変わった」(12.6%)、「国や社会に貢献したいと思うようになった」(12.1%)、「人生に対する考え方、価値観が変わった」(10.4%)など、仕事や生き方に対する価値観の変化を挙げる声が目立った。

東日本大震災で、就職活動や仕事観に具体的にどのような「影響・変化」がありましたか? (出典:パソナグループ)

就職先を探すとき重視するもの

 就職先を探すとき重視するものは何ですか? この質問に対し「会社の雰囲気」(53.3%)と答えた人が最も多く、次いで「自分の成長ややりがい」(51.6%)、「仕事の面白さ」(40.0%)という結果に。一方「給与や勤務地など」(19.9%)、「会社の規模や安定性」(6.1%)と答えた人は少ないことから、「会社の規模や給与面などの条件面よりも、仕事を通じた成長や満足度を重視していることが分かった」(パソナグループ)

就職先を探すときに重視するもの(出典:パソナグループ)

 また望ましい働き方を聞いたところ「個人の生活と仕事のバランスをとって働く」(58.5%)がトップ。次いで「自分に合った会社で長く働く」(53.3%)、「環境変化に適応できるよう常に学びながら働く」(32.1%)、「ライフステージに合わせて働き方を変える」(19.9%)が上位にランクイン。「働き方を柔軟に変えキャリアの構築を目指しているようだ」(同)

 インターネットによる調査で、就活をしている大学生492人が回答した。調査日は3月3日。

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