エレキギター+バイオリン、新楽器“ヴィオラフォン”を発明した日本人世界一周サムライバックパッカープロジェクト(1/3 ページ)

» 2012年03月27日 08時00分 公開
[太田英基世界一周サムライバックパッカープロジェクト]
世界一周サムライバックパッカープロジェクト

太田英基(おおた・ひでき)

世界一周中のバックパッカー。3月27日現在、フィリピン滞在中。1年半で40カ国以上の訪問を予定。若者の外向き志向の底上げのため、海外で働く日本人を訪問したり、旅の中で気付いたことや発見したことをWeb中心に情報発信しながら旅をしている(サムライバックパッカープロジェクト)。学生時代に広告サービス「タダコピ」を立ち上げた元起業家でもあり、根っからの企画屋。Twitterアカウント「@mohideki」では旅の様子をリアルタイムに発信している。

 →目指せ世界一周!「サムライバックパッカープロジェクト」とは?


 日本企業も多く進出しているドイツのデュッセルドルフ。そこで僕はヴィオラフォン発明家の堀慶史さんとお会いしました。堀さんは僕に言いました。

 「楽器って、新しい物がさっぱり発明されていないんですよ。変だと思いませんか? だから僕が創りました!」

 楽器を発明する……その言葉の響きは非常に壮大なものに思えました。

 僕は自主ライブイベントを運営したり、月に15回はライブハウスに行くという音楽好きでした。ですが、演奏者としての経験がほぼないため、楽器については素人同然。そんな僕が「楽器を発明」という言葉を聞いたもので、ちょっとポカンとしてしまいました。

ヴィオラフォン試作機

ITエンジニアから転身

――自己紹介と、これまでの歩みについて教えてください。

 大阪生まれで大学では工学を専攻、現在34歳です。大学卒業後、20代は東京でITエンジニア、コンサルタントとして働いていました。30歳の時、夢だったドイツ移住と起業を同時に実行。32歳の時に楽器「ヴィオラフォン」を発明しました。

――現在の活動内容を教えてください。

 ドイツ移住当初は、日本の貿易会社とパートナーシップを組み、リクエストのある商材を欧州で買い付けて輸出する貿易業を行っていました。

 その後、ヴィオラフォンの発明を機にその開発に取り組み、現在は生産拠点を日本に移してヴィオラフォンの開発、販売、拡販を行っています。これからも展示会や商談で、欧州や米国で活動していきます。

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