コンビニでバレンタインチョコの売上が、減少している理由とあるコンビニオーナーの経営談議(2/4 ページ)

» 2012年03月22日 08時00分 公開
[かわりものや,Business Media 誠]
誠ブログ

(1)デフレ不況の影響

 長期のデフレ不況によって個人消費が低下し、不要なモノを買い控える傾向があります。コンビニのバレンタイン・ホワイトデーは義理チョコの需要によってまかなわれてきましたが、不況の影響を受け、義理チョコ需要が減ってきています。いや、ほぼなくなってきました。

 バレンタインデーにもらったチョコのお返しに、男性はホワイトデーにキャンディーなどを購入します。ところが、義理チョコをもらえなくなったので、当然お返しをしなくなりました。

 コンビニではバレンタインデーよりも、ホワイトデーのほうがよく売れます。なぜなら女性と違って男性は、デパートなどで購入する人が少ないから。バレンタインは以前から販売数が落ちていましたが、ここ数年はホワイトデーも急落しています。こうした傾向は、女性からの“供給”が少なくなったから、と見ています。

(2)学校へのお菓子持ち込み禁止令

 「バレンタインデーの日には学校へ行きたくなかった」という人も多いのではないでしょうか。筆者が小学生だったころは、バレンタインなどという行事はあまり普及していませんでした。しかし中学生になれば行事がかなり浸透してきたため、筆者は授業が終われば速攻学校から逃げ出していました。そして高校生にもなれば、学校をサボって友人宅で麻雀をしてました。

 最近では「バレンタインデーとホワイトデーに、お菓子を持ってくるな指令」を出している学校があります。小・中学生のチョコ・キャンディー代は、親から出資されているケースが多い。親にとってもこの指令は、デフレ最中の家計には助かるもので、渡りに船。しかしコンビニにとっては、さらに販売数が減少していきました。

コンビニでバレンタインチョコの売り上げが減少傾向にある