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» 2012年03月02日 08時00分 UPDATE

嶋田淑之の「この人に逢いたい!」:TOKYO CULTURE CULTUREで新しいカルチャーを――プロデュースの裏側を聞く (1/5)

トークライブハウスとして人気を集めているお台場のTOKYO CULTURE CULTURE。多くの人が関心を持つイベントを企画、運営するための秘けつを、同店プロデューサーのテリー植田さんに尋ねた。

[嶋田淑之,Business Media 誠]

嶋田淑之の「この人に逢いたい!」とは?:

 「こんなことをやりたい!」――夢を実現するために、会社という組織の中で、あるいは個人で奮闘して目標に向かって邁進する人がいる。

 本連載では、戦略経営に詳しい嶋田淑之氏が、仕事を通して夢を実現する人物をクローズアップしてインタビュー。どのようなコンセプトで、どうやって夢を形にしたのか。日々、現場でどのように発想し、どう仕事に取り組んでいるのか――徹底的なインタビューを通して浮き彫りにしていく。


 「トークライブハウス」と呼ばれる業態が存在する。その日のテーマによって、異なる客層のお客さんが集まり、お客さんたちは食事やお酒を楽しみながら、ステージと一体となってトークショーなどのイベントを満喫する。そして、その興奮や感動はUstreamなどを通じてリアルタイムで流されることもあるのだが、それも単なる垂れ流しではなく、Twitterのタイムラインが会場でも表示されるなど、リアルとネットが有機的に連動するようになっている。

 トークライブハウスのパイオニア的存在は新宿の「LOFT/PLUS ONE」などだが、その手法をモデルにしつつも、新しいコミュニケーションの方法を提案し、ユーザーに支持されているのが「TOKYO CULTURE CULTURE」(ニフティ運営、120人収容)である。

 お台場の大観覧車の真下に位置するZEPP TOKYO2階という、お客さんの多くにとって「わざわざ行かないといけない」ロケーションでありながら、チケットが売れ切れることも少なくないという人気ぶり。

ah_simada1.jpg お台場にあるTOKYO CULTURE CULTURE。以前はイタリアンレストランがあり、それがつぶれた後、1年ほど空き物件になっていたとか

 筆者は取材に先立ってイベントカレンダーを拝見したが、「勝手にAndroidアプリ大賞」「戦艦大和ナイト」「インデックス投資ナイト」「今昔インターネット語り」など、イベントテーマの多様性と独創性には心底、驚かされた。一体どうしたら、こうしたテーマ設定が可能なのだろうか? そして、長期不況に沈む現代日本にあって、このような「熱い時空間」を創出し得る要因は何なのだろうか?

 そうした疑問を解消すべくお話をうかがったのが、TOKYO CULTURE CULTUREのイベントプロデューサー、テリー植田さん(40歳)だ。

 テリーさんはCM制作の専門学校を卒業後、テレビCMのプランナー、NTTソルコでのコールセンター・マネジャー、新宿LOFT/PLUS ONEのトークライブイベントのプロデューサーなどを務めたという経歴の持ち主。2007年8月、現店長のシンスケ横山さんとともに東京カルチャーカルチャーを立ち上げ、ライブの企画から運営までを手がけている。

 「私の仕事は、新しいコミュニケーションの取り方をプロデュースすることだと思っていますし、それは言い換えれば、新しいカルチャーのプロデュースでもあると考えています」とテリーさんは言う。

 新しいコミュニケーションの取り方(=新しいカルチャー)のプロデュースとは一体何なのだろうか? テリーさんならではの仕事のあり方についてお聞きした。

ah_simada2.jpg TOKYO CULTURE CULTUREのイベントプロデューサー、テリー植田さん
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