Facebook女子とmixi女子の違いとは――データから見るペルソナ図鑑消費者理解コトハジメ(3/3 ページ)

» 2012年02月29日 08時00分 公開
[大久保惠司,Business Media 誠]
誠ブログ
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mixiとFacebookについての考察

 さて、ここから先は私の勝手な考察をお許し下さい。先日、中村伊知哉さんがTwitterで「今のFacebookユーザーの多くはアーリーアダプターではなくて、mixi乗り遅れのレイトアダプターだろうと思います」とおっしゃっていました。私もある意味同感です。最近、FacebookからSNSを利用し始めた人は確かにそうかもしれません。

 調査時期(2011年9月)を踏まえ、Facebook女子とmixi女子の比較をして思ったことは、mixiは極めてパーソナルなコミュニティを形成しているのに対し、当初のFacebookはビジネスまで含めたパブリックなコミュニティを形成しているのではないかということです。ビジネスを意識しているのであれば実名を公開することにもそれほど抵抗感はないかもしれません。

 この時期にFacebookを利用していた女性たちはこの「パブリック志向」が強く、早い時期からmixiからFacebookに乗り換えた(あるいは併用している)人たちと考えられないでしょうか。その意味ではアーリーアダプターだと考えられます。

 2011年暮れにLinkedInが日本に上陸しました。大雑把に言うと、米国ではパーソナルコミュニティはFacebook、ビジネスコミュニティはLinkedInというポジションになっています。日本ではパーソナルコミュニティがmixi、ビジネス(パブリック)コミュニティがFacebookというポジションだとすると、LinkedInの日本上陸によってこのポジションに大きな変化が生じてくることが予想されます。

 Facebookにとって日本はナンバー1ソーシャルメディアになれていない数少ない国の1つです。今年の大攻勢は間違いないでしょう。さてそうなると、mixiはFacebookとの差異化をどう打ち出してくるのか? 「実名」か「ハンドルネーム」かの違い程度ではない、もっと大きなポジショニングの変更が求められるかも知れません。この市場、伸びているだけに、目が離せなくなりそうです。(コプロシステム 商品計画研究所 大久保惠司

※この記事は、誠ブログfacebook女子とmixi女子の違いとは? -データからみるペルソナ図鑑(3)-」より転載しています。

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