週末の持ち高調整や円安を好感して堅調な展開清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2012年02月24日 15時30分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 9647.38円 △51.81円
売買高 25億4545万株
売買代金 1兆4811億6600万円
値上がり銘柄 871銘柄
値下がり銘柄 646銘柄
騰落レシオ 137.99% ▼5.73%

日経平均

目先的な過熱感も強く、週末の手仕舞い売りも見られるが、週末の持ち高調整や円安を好感して堅調な展開

 米国株は堅調となったのですが、週末の手仕舞い売りもあって、方向感に乏しい始まりとなりました。寄り付きの売りが一巡となったあとは目先筋の買戻しや持高調整の買いもみられ、外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が買い越しと伝えられたこともあって上値を試す場面もみられました。ただ、積極的に買い上がる動きも少なく、買い一巡となるとすぐに指数も軟調となるなど、週末ということで方向感に乏しい展開となりました。低位株の値動きの良さなどが好感されて買われるものもありましたが、手仕舞い売りも多く上値も限られたということだと思います。

 昼の時間帯もいったん下値を試す動きとなりましたが、後場に入ると買戻しを急ぐ動きもみられ、上げ幅拡大となる場面もありました。ただ、前場と同じように積極的な買いが続くということでもなく、利益確定売りをこなしながらしっかりはしているのですが上値が重いというような雰囲気でした。最後は上値の重さを嫌気して手仕舞い売りに押されかけたのですが、下値を売り急ぐような場面もなく、案外値持ちの良い銘柄もみられ、買い戻しを急ぐ動きから指数は高値引けとなりました。

 小型銘柄はまちまちではあるのですが、売られていた銘柄が買われ、買われた銘柄が売られるような格好で買い方の回転が効いて堅調なものが多くなっていました。二部株指数は本日も堅調、東証マザーズ指数、日経ジャスダック平均やジャスダックTOP20も堅調となりました。先物は散発的にまとまった買いが入り、指数を押し上げる場面もあったのですが、追随する動きも限られ、手仕舞い売りに上値を押さえられると言う感じでした。積極的な売り買いはなく指数を大きく方向付けるようなこともありませんでしたが最後は買い戻しも入り堅調となりました。

 目先的な過熱感が強い割には堅調な展開となりました。為替が円安に振れたことから買い急ぐ場面もあり堅調とはなったのですが、さすがに週末ということで手仕舞い売りも多かったものと思います。来週からも基本的には金融緩和と円安とを好感する動きになるのでしょうが、3月相場になると今度は決算に絡む持高調整などもあり、まだまだ波乱含みということではないかと思います。目先の低位株物色や小型株物色も一巡感は出てくるものと思われ、「次」に買える銘柄があるのかどうかというところでしょう。為替の水準を考えながらどこまで買えるか、買い直せるのかなどを考えることになるのでしょう。

テクニカル分析

日経平均

 高値更新となりましたが、上値も重くなっています。「赤三兵先詰まり」というには陽線が大きいような気がしますがRSIやストキャスティックスが高値圏にあるなかでの連続陽線だけに買い戻し出尽くしという気がしないでもない感じです。

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