米国市場が休場となるなかで手仕舞い売りに押されて軟調清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2012年02月21日 15時30分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 9448.57円 ▼36.52円
売買高 11億1965万株
売買代金 1兆3022億2100万円
値上がり銘柄 814銘柄
値下がり銘柄 680銘柄
騰落レシオ 136.65% ▼2.56%

日経平均

米国市場が休場となるなかで手仕舞い売りに押されて軟調

 米国市場が休場となったのですが欧州株は堅調、為替も落ち着いた動きとなったのですが、目先的な過熱感もあって売り先行となりました。それでも、円高が止まったという印象も強く、外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が引き続き買い越しと伝えられたこともあり、寄り付きの売りが一巡となった後は底堅い堅調な展開となりました。ただ、過熱感が薄れたわけでもなく、昨日まで大きく買われた銘柄も上げ一服となるものも多く、9500円水準を越えるところでは上値も重く、指数は小動きとなりました。

 昼の時間帯も先物のまとまった売り買いもみられ、後場に入ってからも下値を試すような動きもみられました。ただ、下げ幅拡大となるようなところでは出遅れ銘柄を物色する動きや買戻しも入って底堅く、底堅さが確認されると下げ幅を縮小するような格好で利益確定売りに押されながらも底堅い動きとなりました。ユーロが買われると株も買われるというように為替に振らされながらも総じて底堅さもみられる相場展開でした。

 昨日までは主力銘柄に物色の矛先が向かっていたのですが、本日は買われていなかった銘柄や売られた銘柄を出遅れ感から買い急ぐような場面もみられ、小型銘柄は総じて堅調となりました。東証マザーズ指数やジャスダックTOP20は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調となりました。先物はまとまった売り買いも散発的にみられ、昼の時間帯には大きく売りが出て指数を動かすような場面もみられました。それでも一方向に売り買いが継続すると言うこともなく、下がれば買われ、上がれば売られるというような動きでした。

 さすがに目先的な過熱感もあり、上値の重い軟調な展開になりましたが、為替が円安気味ということもあり、売り急ぐような場面はあまりみられませんでした。利益確定売りに押されても押し目を待っていたような買いもみられ、総じて底堅い堅調な地合いといえると思います。9500円〜600円水準での上値の重さを確認しながら過熱感を冷ますような動きは続くのだと思われ、9200円〜300円水準の節目での底堅さを試す動きもありそうです。ただ、9600円を一気に抜けて来るようであれば、そこから9500円〜600円の水準での値固めとなるのでしょう。

テクニカル分析

日経平均

 一昨日と昨日の間の「窓」を埋めるように上値の重い展開となりました。RSIもストキャスティックスも高値圏にあり、まだまだ過熱感も強く、いったん転換線のサポートを確認するような場面はあるのだと思います。

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