大幅高だが週末の手仕舞い売りやヘッジ売りもあって売り買い交錯、指数は小動き清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2012年02月17日 16時17分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 9384.17円 △146.07円
売買高 26億2595万株
売買代金 1兆5272億5100万円
値上がり銘柄 1083銘柄
値下がり銘柄 437銘柄
騰落レシオ 130.24% ▼1.97%

日経平均

米国株高や円安を受けて大幅高だが週末の手仕舞い売りやヘッジ売りもあって売り買い交錯、指数は小動き

 米国株が堅調、ナスダック指数は大幅高となったことや円安に振れたことから買い先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)も買い越しと伝えられて寄付きの買いが一巡となった後も値持ちの良い展開となりました。週末ということでいったん買い上がられた後、手仕舞い売りに押されるものもみられましたが、先物にまとまった買いなどもみられて指数を押し上げ、輸出株の一角には買戻しも続き堅調な地合いが続きました。為替も円安気味となったことも売り難い要因となったものと思います。

 昼の時間帯には全く方向感のない展開で、その流れが後場も続いて指数は小動きとなりました。週末の手仕舞い売りやヘッジ売りもみられたのですが出遅れ感が強い銘柄や割安銘柄を見直す動きは続き、手仕舞い売りをこなして値持ちの良い展開が続きました。ただ、一方で買い戻し一巡となった感もあり、上値を買い上がるような動きもなく、指数は方向感に乏しい展開となりました。さすがに最後は手仕舞い売りやヘッジ売りに向かう動きも限られ、若干上げ幅縮小となりました。

 小型銘柄は主力銘柄が買戻しを交えて大幅高となるなかで買い戻しが少ない分、あるいは幕間つなぎ的に買われていた銘柄が見切売りに押されるということもあり、まちまちとなりました。二部株指数や日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数は堅調ですが、ジャスダックTOP20は軟調となりました。先物は朝方からまとまった買いが断続的にみられましたが買い戻し一巡となった後は上値も重く、かといって売り急ぐ動きもなく、方向感に乏しい展開となりました。午後になってからは指数を押し上げる動きも押し下げる動きもほとんどみられませんでした。

 引き続き円高傾向が止まったことや金融緩和の継続が好感されるように大幅高となりました。節目とみられる9200円〜300円水準を抜けてきたのですが、さすがに一気に次の節目である9500円〜600円水準まで上昇ということにはならないのでしょう。上値の重さが気になり、買い戻し一巡感が出てもおかしくないところでも堅調な地合いが続いており、やはり大きな流れも変わってきたのだと思います。ただ、さすがに目先的な過熱感もあり、9200円〜300円水準での値固め、あるいはいったん押し目を確かめるような動きが出てくるのだと思います。

テクニカル分析

日経平均

 上に放れて「上ヒゲ線」となりました。RSIもストキャスティックスも高値圏にあり、移動平均線や基準線からの乖離も大きく目先的な過熱感は否めず、週明けに安く寄り付いて戻り切らないと「三川宵の流れ星」となって、本日がいったんは天井ということになりそうです。

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