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» 2012年02月15日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:売りが先行、引け際にギリシャ問題の進展が伝わり小幅高 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>9052.07▼11.68

<TOPIX>772.77△2.92

<NYダウ>12878.28△4.24

<NASDAQ>2931.83△0.44

<NY為替>78.42△0.85

ギリシャ問題の難航や予想を下回った経済指標を嫌気して売りが先行、引け際にギリシャ問題の進展が伝わり小幅高

 朝方発表された米小売売上高が予想を下回ったことやギリシャ問題の難航が伝わったこと、欧州各国の格下げ問題などから手仕舞い売りが先行、軟調な展開となりました。目先的な過熱感もあり、利益確定売りを急ぐ動きもありましたが、一方で世界的な景気拡大期待もあって底堅く、引け際にはギリシャ問題の進展が伝えられて買戻しも入り小幅高となりました。世界的な金融緩和の中で、景気拡大期待も高まっており、センチメントが好転している中では悪材料よりもちょっとした好材料に反応するということだと思います。

 強含みの基調が続いており、予想を下回った経済指標も決して悪いというものでもないことから、底堅さもみられました。欧州問題はまだまだ足を引っ張る場面もありそうですが、世界的な景気拡大のなかで米国企業の業績も順調に伸びており、強含みの基調はまだまだ続くと思われます。今後はドル安政策から徐々に米国内需の拡大に向けてドル高政策に向かう可能性もあり、米国企業の米国内での収益拡大が注目されてくると思います。個人消費や住宅関連指標に敏感に反応しながら堅調な地合いが続くと思われます。

 個別には日本のヤフー株売却が難航していることが嫌気されてヤフーが大幅安、CEO(経営最高責任者)の講演で新製品に言及がなかったのですが好調な業績や世界的な景気鈍化懸念が薄れていることからアップルは堅調、インテルも堅調となりました。ただ、ハイテク銘柄も景気敏感株も利益確定売りに押されるものもみられ、IBMやアルコア、GE(ゼネラル・エレクトリック)やフォード・モーターが軟調、キャタピラーも堅調となるなどまちまちという感じでした。消費関連はホーム・デポやウォルマート、コカ・コーラなどが高く、総じて堅調となりました。欧州各国の格下げを受けてバンク・オブ・アメリカが大幅下落、シティグループやJPモルガン・チェースなど金融株は軒並み軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株高にもかかわらずユーロ安を嫌気して売り先行となりました。前場は冴えない展開となったのですが、後場より直後から日銀の追加金融緩和や物価目標設定が好感されて買われ、堅調となりました。先物主導で買われ、値上がり銘柄数も多かったのですが、指数の上値は限定的となりました。ユーロ各国の格下げの影響やECB(欧州中央銀行)の金融緩和で日本の金融緩和が色褪せてしまうのではないかとの懸念もあり、上値を積極的に追い難いということなのでしょう。

 本日の日本市場は米国市場が底堅い堅調な展開となったことや為替が円安気味となったことから買い先行となりそうです。昨日の日銀の追加の金融緩和や目標株価の設定で、いわゆる世界的な「金融緩和合戦」に参入、デフレ脱却に向けて進む方向がみえてきたということでここから大きく円高に振れるという懸念が薄らいだと思われます。円高さえ止まれば、割安感を見直す動きになってくると思われ、株価の水準訂正となる可能性も高いのではないかと思います。まだまだ配当利回り面から割安感が強い銘柄、PBR(株価純資産倍率)から見ても割安感の強い銘柄も多く、注目されます。インフレ期待が強まれば商社株なども再度見直す動きになってくるのではないかと思います。

 昨日の日銀の追加の金融緩和表明で8800円〜900円水準を試す前に上値の節目である9200円〜300円水準を試す展開となりそうです。まだECB(欧州中央銀行)の出方などを見なければならないのですが、円高がこれ以上進む懸念が薄れれば水準訂正となってくると思われます。9000円台での底堅さを固めるというよりは、堅調な地合いとなり、オプションに絡むヘッジの先物買いなどが見られると一気に9200円〜300円水準の節目を試すことになると思います。

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