朝ごはんとやる気が出る時間帯の関係――東北大学調査

» 2012年02月08日 11時30分 公開
[Business Media 誠]

 1日を乗り切るためのエネルギーを補給する朝ごはん。家族形態や生活時間が昔と大きく異なりつつあるが、現代人たちはどのように朝ごはんを食べているのだろうか。

 東北大学加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センター(センター長:川島隆太教授)の調査によると、「1週間のうち、朝ごはんを食べる頻度」を尋ねたところ、最も多かったのは「毎日」で69.1%と断トツ。以下、「週5〜6日」が13.5%、「朝ごはんはとらない」が6.1%、「週1〜2日」が5.8%、「週3〜4日」が5.5%で続いた。

 朝ごはんを「毎日」食べる割合を男女・年齢別にみると、男性では60代(89.0%)で最も高く、20代(53.0%)で最も低かったのに対して、女性では60代(87.0%)で最も高く、10代(52.0%)で最も低くなっていた。

 朝ごはん(平日)の主食の内容では、「パンやサンドイッチなどのパン食」(46.5%)と「ごはんやおにぎりなどの米食」(45.4%)が拮抗(きっこう)。男女別にみると、男性では「米食」、女性では「パン食」を好む傾向にあった。

1週間のうち、朝ごはんを食べる頻度(出典:東北大学)

朝ごはんとやる気が出る時間帯の関係

 仕事の充実や勉強・家事の効率化のため、67.2%もの人が必要だと感じているのが「やる気・気力」。そこで、平日の時間帯別のやる気について、1時間ごとに10点満点で点数化してもらったところ、10時台(平均6.26点)や11時台(同6.31点)が高いことが分かった。

 これを平日の朝ごはんを食べる人と食べない人別にみると、毎日食べる人のやる気は7〜10時台で食べない人を1点以上上回っていた一方、4時台では1点以上下回っていた。東北大学では「毎日朝ごはんを食べる人の方が、仕事や勉強・家事を行う一般的な生活時間帯にやる気が発揮できており、仕事の充実や勉強・家事の効率化が効果的に実現できていると推測される」とコメントしている。

 インターネットによる調査で、対象は15〜69歳の男女1100人(男性550人、女性550人)。調査期間は2011年11月18日から20日。

時間帯別やる気時間(クリックで拡大、出典:東北大学)

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