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» 2012年02月06日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:順調な雇用の回復や景況感の好転を受けて大幅高 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8831.93▼44.89

<TOPIX>760.69▼1.76

<NYダウ>12862.23△156.82

<NASDAQ>2905.66△45.98

<NY為替>76.55△0.35

順調な雇用の回復や景況感の好転を受けて大幅高

 注目された雇用統計で失業率は予想を下回り、非農業部門従事者数の増加も予想を上回るなど雇用の改善、回復が見られ、ISM(米サプライマネジメント協会)非製造業景況感指数も予想以上に改善しており、素直に好感されて大幅高となりました。欧州金融不安も一服となり、世界的な景気鈍化懸念も薄れていることでセンチメントもかなり上向いているということだと思います。

 好調な決算発表などもあり、QE3(量的緩和)が期待されているものの、QE3を必要とするほど景気も悪くないという雰囲気になって来ました。QE3が無いなら無いで、それだけ景気が良いということであり、景気が悪くなっても「FRB(連邦準備理事会)が何とかしてくれる」という安心感があることで、買戻しを急ぐ動きになったものと思います。まだ依然として弱気な見方も多いようですが、うまく「金融相場」から「業績相場」に移行するのかどうかが注目されてくるのでしょう。目先的な過熱感もあり、上値も重くなりそうですが、強含みの展開は続くものと思います。

 個別には欧州金融不安も一服となったことで銀行株が買われ、バンク・オブ・アメリカやシティグループは大幅高、JPモルガン・チェースも堅調、景気後退懸念が薄れて景気敏感株が買われ、アップルやIBM、インテルなどハイテク銘柄は軒並み堅調、キャタピラーやアルコア、フォード・モーターなどは大幅高となり、GE(ゼネラル・エレクトリック)も堅調となりました。ホーム・デポやウォルマート、コカ・コーラなど消費関連銘柄も堅調となりました。パブリック・ゴールドやニューモント・マイニングは金先物価格の下落を受けて軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 先週末の日本市場は週末の持高調整の売り買い、手仕舞いの売り買いが中心で方向感に乏しい展開となりました。円高気味ということで若干売り先行となったものの外国人が買い越しと伝えられたこともあり底堅く、先物にまとまった売りが出ていったん下押す場面もあったのですが、長続きせず、方向感もなく冴えない展開となりました。為替も大きな動きはなく、最後は手仕舞い売りが優勢で軟調となったのですが、売買高の割りに指数に動きはありませんでした。

 先週末の米国市場が大幅高となったことから日本市場も堅調な展開が期待されます。ただ、シカゴ市場(CME)の日経平均先物や大阪市場での夜間取引の先物は堅調ながらも上値は限られており、目先的な過熱感も強いことや為替も円安が今一つということもあって寄付きからの買いが一巡となった後は上値も重くなってくるのではないかと思います。好調な決算を発表しながらも売られた銘柄などの反発、買い直しは期待されるのでしょうし、芳しくない決算発表を受けて売られすぎた銘柄の買戻しも期待されます。幕間つなぎ的に買われていた低位株よりは値幅の取れるインターネット関連銘柄などの値動きの良さを好感する動きになるのだと思います。

 8800円〜900円水準の節目を抜け切れるのかどうかが注目されます。8900円水準は抜けてくるのでしょうが9000円をつけると目先的な達成感も出てくるのでしょうし、円高が止まらないことが嫌気されて9000円を付けないと上値の重さを嫌気するように失望感から手仕舞い売りに上値を押さえられて、まだ8800円〜900円水準の節目を抜けるというよりは8800円〜900円水準での底堅さを確認する展開になるのでしょう。

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