月末のお化粧買いも最後だけで小幅高清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2012年01月31日 15時30分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8802.51円 △9.46円
売買高 20億6776万株
売買代金 1兆2370億2300万円
値上がり銘柄 777銘柄
値下がり銘柄 732銘柄
騰落レシオ 114.99% ▼3.30%

日経平均

決算発表に振らされることもなく、円高を嫌気して上値も重く、月末のお化粧買いも最後だけで小幅高

 米国株は底堅さはみられたものの軟調となり、円高も進んだことから売り先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が売り越しと伝えられたこともあり、寄り付きの売りが一巡となった後も冴えない展開となりました。ただ、底堅さもみられ、先物にまとまった買いが見られると持ち高調整の買戻しも入って堅調となりました。上値をどんどん買い上がるということも無く上値も限られ、いつものように指数は小動きとなりました。

 昼の時間帯も引き続き方向感はみられず、上値の重い展開となりました。後場は昼の間に好調な決算を発表して買い気配で始まるものがみられ、芳しくない決算でも買戻しを急ぐ動きで堅調となるものもみられたのですが、買戻しや目先筋の買いが一巡となると上値も重くなり、いったん動きが止まると手仕舞い売りで上げ幅を縮小するといった展開になりました。為替も円高一服となった感もあったのですが動きはみられず、最後はお化粧買いがみられないことから見切り売りが嵩んで軟調となり、最後の最後に買いが入り日経平均はプラスとなりました。

 小型銘柄はまちまちとなり、相場全体の方向感がみられるという状況ではありませんでした。二部株指数と日経ジャスダック平均は小幅高、東証マザーズ指数は大幅高、ジャスダックTOP20は軟調となりました。先物は朝方にまとまった買いがみられ、指数を押し上げる場面もありましたが、追随する動きもなく、後はまとまった売り買いは散発的に見られるだけで方向感はありませんでした。目先筋の売り買いが中心とみられ、指数を動かすようなことも方向付けるようなこともありませんでした。

 相変わらず方向感に乏しい展開が続いています。決算発表に一喜一憂するのですが、好決算=買い、冴えない決算=売り、ということでもなく、「どこまで織り込まれているのか」ということと、「発表されたときに買いが入ったから売りが出たか」によってその後の動きが決まってしまうような感じです。決算動向がある程度出揃うまでは引き続きこんな決算発表時の動きに連れて右往左往する相場が続きそうです。指数は為替の動向に振らされながら方向感に乏しいもみ合いが続くのだと思います。

テクニカル分析

日経平均

 引き続き上値の重い展開です。RSIやストキャスティックスは高値圏からの調整となっており、いったん転換線にサポートされて底堅さもみられるのですがまだまだ調整が続きそうです。遅行線が雲にサポートされていますが、その雲が下落となっていることもあり、日々線も基準線や雲のサポートを確認するような場面もありそうです。

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