世界一周中に起業、26歳の若者がスペイン語オンライン学習事業を始めたワケ世界一周サムライバックパッカープロジェクト(2/6 ページ)

» 2012年01月31日 08時00分 公開
[太田英基,世界一周サムライバックパッカープロジェクト]
世界一周サムライバックパッカープロジェクト

オンラインスペイン語会話サービスを起業

――立ち上げた株式会社dotzの活動・事業内容(スパニッシモ)について教えてください。

吉川 もともとは会社にする予定はまったくなかったんです。

 当初は僕と有村が中心になり構想を練り、一緒に旅をしていた栗林にも声をかけ、3人でどうやったらこれがビジネスとして成立するのか、妄想ばっかりしていました。

 本当に細かいことですが、競合情報を片っ端からExcelに入力したり、知人のオンライン事業展開している人たちにアドバイスをもらったりと、マーケット予測や、ビジネス規模に関する議論などを泥臭くやってました。そんな中でシステムが必要、営業が必要、マーケットを明確化する必要があるといった課題が見えてきました。

 3人の力では限界があるため、当初は社会人時代に仲の良かった共通の友人1人にヘルプをお願いし、一緒に仲間として加わってもらえることになりました。

 そこからその知人の友人も2人チームに入り、サービスの展開は初めに日本マーケットに、次に世界にこのサービスを展開するという形で話が進みました。

 サービスを始めるにあたって、経理面、法律面、また今後の信頼性を考えた時に会社を設立する必要があると分かりました。そして、一緒に始めたメンバー(吉川、有村、栗林以外)が全員日本にいたことから、長期的な視点を考えて、株式会社を作ろうということになったんです。

 日本でサービスインをするに当たって信頼力を示すものとして、株式会社にすることが重要ではないかと思ったことが正直な話です。そこの部分が会社設立にあたって一番大きかった気がします。

 会社に関してですが、このメンバーではまずオンラインスペイン語サービスを中心に事業を展開していく予定です。

 また、せっかく旅人としてスタートし、多くの国を見て回って商売を展開するチャンスがあると思っているので、安易ではありますが、「幅広く業態イメージを考えながら、さまざまなビジネスが展開できるプラットフォームとして成長させたい!」という思いを持っています。

 ですので、名前のdotzは「バラバラの地でありながら、みんなが1つになって会社を社会のために役立てたい」という思いから、英語のdotを複数形にして、ドットとドットがつながっているもの。

 そして、zはちょっと遊び心ではありますが、航海士などが船で使うZ旗(日本での解釈として、負けられない勝負に挑む時、『勝利』を祈願して用いられる)をモチーフに、素人チームではありますが「どうせやるからには世界を目指して挑戦しよう!」という思いで名前を付け、僕らの船となる会社ができました。

――スパニッシモとはどんなサービスですか。

吉川 スパニッシモはオンラインスペイン語会話サービスです。私たちのサービスでは「グアテマラの現役スペイン語講師とSkypeを使ってマンツーマンレッスンを受けられる」という家にいながら留学できるプラットフォームを用意しています。

 本校の営業時間は日本時間21時〜翌11時まで。日中仕事で忙しいビジネスマンや主婦の要望を踏まえて時間設定しました。

スパニッシモ

 簡単にスパニッシモの特徴を説明します。

1.受講料は1回500円

 私たちのサービスは1回50分あたり500円から受講できる価格設定にしています。Skypeという無料アプリケーションを活用することで、遠隔でありながら現地の人とリアルタイムで授業を受けられるプラットフォームを用意しています。

2.実績のある講師を採用

 スペイン語講師経験を1500時間以上経験している講師、高い教養と外国人の指導経験豊富な先生のみを採用しています。そのため、初心者から上級者まで安心してサービスを受けられます。

3.独自の学習メソッド

 本校のサービスでは独自の2つのカリキュラムを用意しています。生徒の要望のもと実施するリーセッション授業、加えて全81回のセッション(初級者35回、中級者19回、上級者27回)で構成されたスパニッシモアカデミーを用意しています。スパニッシモアカデミーでは独自テキストを用意しており、各授業時に配布します。

 両学習方法に共通する学習メソッドとして「授業終了時に講師からフィードバックを受けられる仕組み」「マンツーマン指導のもと、個人のレベルにあった授業の実施」があります。

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