有識者の33.9%が「野田政権を支持する」――政権発足後100日評価

» 2012年01月30日 17時08分 公開
[Business Media 誠]

 2011年12月10日に、発足後100日を迎えた野田政権。100日時点で、どのような評価をしている人が多いのだろうか。

 各分野の有識者、ジャーナリスト、経営者、官僚などに聞いたところ「野田政権を支持する」と答えたのは33.9%であることが、言論NPOの調査で分かった。「この水準は政権交代後初の民主党政権として当初の期待が高かった鳩山政権と同じ水準。大きく落ち込んだ菅政権の評価(15.9%)を持ち直す形となっている」(言論NPO)。ただ「支持しない」と答えたのは41.7%となり、支持率が不支持率を下回る厳しい結果となった。

歴代政権の100日時点での支持率比較(出典:言論NPO)

 また野田首相の資質について、5点満点で聞いた。その結果、最も評価が高かったのは「首相の人柄」(3.4点)。他の政権と比べて高かったのは「見識や能力、資質」(2.7点)だった。しかし「政権を支えるチームや体制作り」(1.7点)、「国民に対するアピール度、説明能力」(1.8点)は評価が低かった。

政治の混迷を打破できるのは

 野田政権の支持率は不支持率を下回ったが、自民党政権に期待している人はどのくらいいるのだろうか。次の選挙の結果、現在の自民党に政権が戻ることを期待できますかと聞いたところ「期待できる(非常に+どちらかといえば)」と答えたのは13.6%。一方「期待できない(全く+どちらかといえば)」と答えたのは59.2%。6割近くの人が、野党自民党にも厳しい見方をしていることが分かった。

 では今の日本政治の混迷を打開するには、誰に期待すればいいのだろうか。この質問に対し「若い政治家」(55.3%)と答えた人が最も多く、以下「有権者」(54.6%)、「NPO・NGO」(47.5%)、「知事など地方の首長」(41.5%)と続いた。一方「既存のメディア」(9.2%)や「ベテラン政治家」(19.1%)に期待している人は少ない。

あなたは今の日本の政治の混迷を打開する主体として誰に期待しますか(出典:言論NPO)

 メールまたは郵送による調査で、各分野の有識者、ジャーナリスト、官僚など434人が回答した。調査期間は2011年12月末から2012年1月24日まで。

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