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» 2012年01月27日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:芳しくない経済指標を受けて手仕舞い売りに押される (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8849.47▼34.22

<TOPIX>764.61▼2.79

<NYダウ>12734.63▼22.33

<NASDAQ>2805.28▼13.03

<NY為替>77.46▼0.30

ギリシャ問題の進展期待や好調な決算発表を好感して買い先行となるも芳しくない経済指標を受けて手仕舞い売りに押される

 ギリシャ債務交換協議は順調に進んでいるとのコメントが報じられたことや耐久財受注が予想を上回ったこと、また、好調な決算発表を受けて買い先行となりましたが、新築住宅販売件数が予想を下回ったことや買われすぎの反動から手仕舞い売りも嵩み指数はじり安となって軟調となりました。決算動向がはっきりとするなかで金融緩和継続が確認され、景気後退懸念は薄れているのですが、目先的な過熱感もあり、売りたたくような動きはないのですがいったん利益を確保しようという動きになっているようです。

 金融緩和継続が確認された中で好調な決算を発表するものも多く、また、ドル安メリットから業績が上ぶれとなる銘柄もみられるなど企業業績や景気に対する懸念は薄れているようです。後は出遅れ銘柄や今後の景気動向などをみながら利益確定売りをこなしていくということなのでしょう。欧州金融不安からの金融機関への懸念、金融規制強化懸念が強まるまでは強気に展開していくと思われます。目先は企業業績動向に振らされることになると思います。

 個別には大幅増益となった好調な決算と強気の見通しが好感されてキャタピラーが堅調、スリーエムも予想を上回る決算を発表して買われましたが、GE(ゼネラル・エレクトリック)やフォード・モーター、アルコアなど景気敏感株は手仕舞い売り、利益確定売りに押されて軟調となり、ホーム・デポやウォルマート、コカ・コーラなど消費関連、プロクター・アンド・ギャンブルなど軒並み軟調となりました。欧州金融不安は一服となっていますが、金融株はまちまち、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースは軟調、シティグループは堅調となりました。インテルやアップル、IBMなどハイテク銘柄も大きく売られることもないのですが、手仕舞い売りに押されて軟調となるものが目立ちました。金先物価格が堅調となったことでパブリック・ゴールドなど金鉱株は堅調、原油先物も高かったのですがエクソン・モービルなど石油関連銘柄は軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株が堅調となり、外国人も買い越しと伝えられたこともあり、堅調な始まりとなりました。ただ、寄り付きの買いが一巡となったあとは上値の重い展開となり、上値の重さを嫌気して方向感に乏しい冴えない展開となりました。物色対象も絞り切れず、業種的にもテーマ的にも買われるものも売られるものも特に見当たらないという感じで手仕舞いの売り買いが中心となっていたものと思われます。為替も円安一服となった感もあり円高が止まったという確信が持てないことも売り買い積極的になり切れないということなのでしょう。

 米国株が軟調となったことや為替も円安一服となったことで、日本市場でも週末の手仕舞い売りも重なり軟調な展開となりそうです。先週末や先々週末のような先物に恣意的な買いが入って指数を押し上げるというような場面もあるかもしれませんが、堅調な地合いとなっていただけにいったん手仕舞いを急ぐ動きとなりそうです。幕間つなぎ的に買われていた橋梁株や海運株なども手仕舞いの動きが優勢となりそうですし、主力銘柄も買い戻し一巡から上値は重そうです。逆にここのところ冴えない動きとなり戻り相場に乗り切れていない感じのスマートフォン関連銘柄などに押し目買いも見られるのではないかと思います。

 日経平均は8800円〜900円水準での上値の重さを確認した格好です。恣意的な先物買いなどで9000円をつける場面があっても一時的なものとみられ、いったん8500円〜600円水準での底堅さを再度確認することになるか、8800円を割り込みながらも底堅いようなもみ合いとなりそうです。底堅さを確認し、業績動向などを確認して8800円〜900円水準を再度試す動きになり、円高が進まないことが確認されてから、次の節目を目指すことになると思われます。

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