大幅高の反動から売りが先行、後場に入ってからは閑散小動き清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2012年01月23日 15時30分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8765.90円 ▼0.46円
売買高 20億1330万株
売買代金 1兆0214億2000万円
値上がり銘柄 936銘柄
値下がり銘柄 574銘柄
騰落レシオ 105.32% △3.88%

日経平均

先週末の大幅高の反動から売りが先行、底堅さも見られるが方向感なく、後場に入ってからは久しぶりに「閑散小動き!」

 先週末の大幅高の反動や米国市場がまちまちとなったことから売りが先行、冴えない始まりとなりました。ただ、外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が引き続き買い越しと伝えられたこともあり、寄り付きの売りが一巡となった後は底堅さもみられ、底堅さが確認されると買戻しも入って堅調となる場面もありました。特に買い急ぐ動きも、売り急ぐこともなく、先週とはうって変わっておとなしい盛り上がりに欠ける展開となりました。先週末に手仕舞い売りに押されていた復興株や買戻しで堅調となっていた主力株に手仕舞い売りが見られ、物色対象も「スマートメーター(次世代電力計)」に移ったようで冴えない展開となりました。

 昼の時間帯に先物にまとまった売り買いも散見されましたが特に追随するような動きもなく、方向感はみられませんでした。後場に入ってからも手がかり難ということで手仕舞い売りに押されるものも多くなり、冴えない展開が続きました。それでも売り急ぐような動きもまったくみられず、目先の需給の好転で指数も底堅くなってきたようです。最後は手仕舞い売りが嵩んで軟調となりましたが、まだまだ方向感に乏しい展開となっています。

 小型銘柄は幕間つなぎ的に売られすぎた銘柄の反発や値動きの良さを好感して買われるものもあり、総じて堅調となりました。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均、ジャスダックTOP20は揃って堅調となりました。先物は散発的にまとまった売り買いはみられましたが、断続的でなく追随する動きも限られ、大きく指数を動かすような場面はありませんでした。先週のようにこれでもか、というほどの買いもみられず、失望売りが出るような場面もありました。

 先週とまた、相場が変わった感じです。先々週末は8500円にぎりぎりで乗せ、週明けの月曜日は大幅安、先週末はこれまた8750円という水準を抜けて大幅高、そして本日は大幅安となるのかと思ったのですが、案外値持ちが良いという感じです。ただ、先週のような買いが期待されるという感じでもなく、年末や年始の冴えないまったりとした雰囲気となっています。今週は中国の春節(旧正月)休暇や米FOMC(公開市場委員会)、日本でも日銀の金融政策決定会合が行われ、様子見気分も強まり、また、先週の大幅高もそうしたものを見極めたいとしていったん手仕舞うということで買い戻したのだとしたら、いったんここで買い戻し一巡から再度さえない展開となるということでしょう。今週は方向感に乏しい展開となりそうです。

テクニカル分析

日経平均

 先週末とほとんど同じような展開です。ただ、一段とRSIやストキャスティックスは高値圏になっており、引き続き遅行線が雲に押されているという感じで上値も重くなっています。上値の重さを嫌気していったんは雲のサポートを確認するような場面もあると思います。雲にサポートされながら日柄調整となって来るのでしょう。

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