幸せと豊かさはキッチンからやってくる――オモシログッズを紹介郷好文の“うふふ”マーケティング(1/3 ページ)

» 2012年01月19日 08時00分 公開
[郷好文,Business Media 誠]

著者プロフィール:郷 好文

マーケティング・リサーチ、新規事業の開発、海外駐在を経て、1999年〜2008年までコンサルティングファームにてマネジメント・コンサルタントとして、事業戦略・マーケティング戦略など多数のプロジェクトに参画。2009年9月、株式会社ことばを設立。12月、異能のコンサルティング集団アンサー・コンサルティングLLPの設立とともに参画。コンサルタント・エッセイストの仕事に加えて、クリエイター支援・創作品販売の「utte(うって)」事業、ギャラリー&スペース「アートマルシェ神田」の運営に携わる。著書に『顧客視点の成長シナリオ』(ファーストプレス)など、印刷業界誌『プリバリ[印]』で「マーケティング価値校」を連載中。中小企業診断士。ブログ「cotoba


 あなたの家のキッチンは作業場ですか? 戦場ですか? それとも避難場所ですか?

 「ハラ減った」と合唱する子どもや夫に野菜の端をくわえさせて追い払い、ニャアとまとわりつく猫を黙らせ、「なぜウチの子はこんなに偏食なんだろう?」と悩み、キャベツにイヤな上司を投影して「エイ!」と斬首したり……。ご飯を食べ終えても、後片づけが残っている。冷蔵庫をパタパタして腐りかけのゾンビ食材を処分、ホッとして1日の反省を家計簿につける。おっと、「明日のお弁当はどうしよう?」。

 キッチンは生活の交差点。使い方次第で暮らしが楽しくなり、豊かになる。今回はそんなキッチンをユニークにする商品を紹介しよう。

 まずは、オーディオメーカーのHarman Kardonが開発した「Maestrokitchen 100 Sound System」。一般的な60センチ幅のキッチンユニットに収まる、CDプレーヤーやラジオ、アンプの一体型システムだ。キッチンがオーディオルームになる。

 スマートフォンのUSB接続も可能なので、カラオケ練習も英会話レッスンもOK。でも、フラダンス曲で踊りながらそば打ちしたら、ちょっと危ないかも(笑)。

Maestrokitchen 100 Sound System

 お次は、キッチンで野菜栽培はいかが? パナソニックではシステムキッチンに組み込める「スマート・ベジタブルガーデン」を2012年度中に販売予定。植物工場の運用技術を応用して、LED照明の光量や温度・湿度・養液投与量をコントロール、葉もの野菜が収穫できる。目の前で育ったレタスをプチンと切って生春巻きにできるなんてぜいたくだ。

 もちろんキッチンだけではなく、ベランダや庭にも設置可能。リース料金は月間1万4000円。緑色はイライラを鎮めてくれるというし、「そろそろ収穫かな」とキッチンで野菜を眺めると、心も癒やされるだろう。

スマート・ベジタブルガーデン
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.