仕事上の悩み・不安は? 年代によって違い

» 2012年01月18日 18時23分 公開
[Business Media 誠]

 仕事をする上で、どのような悩みや不安がありますか? 20〜50代のビジネスパーソンに聞いたところ「給与(昇給)・賞与・年収が上がらない」(55.4%)と答えた人が最も多いことが、日本マンパワーの調査で分かった。次いで「自分自身のやる気・モチベーションが維持できない」(37.2%)、「仕事が評価されない」(32.6%)、「上司との人間関係」(29.3%)と続いた。

 年代別にみて、どのような特徴があるのだろうか。全体の平均値よりも5〜10ポイント以上高い項目は、20代で「自分の適性」「仕事とプライベートの両立」、30代で「モチベーションの維持」「仕事量の多さ」、40代で「雇用継続」「ポスト不足」、50代で「仕事が評価されない」だった。

年代別、悩みの傾向(クリックして拡大、出典:日本マンパワー)

 この結果について、日本マンパワーは「各年代の悩みや不安が、他の年代にも連鎖して影響を与えている可能性が高い。例えば、40〜50代の不安は、30代のモチベーションにも影響を及ぼし、評価されない50代はポストにしがみつき、後継者育成に視点が向かない傾向がある。また、働いても昇進しない40代の姿を見て、20代はプライベートを大切にしたいと思う傾向が高まる、とも考えられる」と分析した。

2人に1人が「社内・社外の専門相談員の配置」を望む

 仕事の悩みや不安を解消するために、ビジネスパーソンは会社にどのような施策を望んでいるのだろうか。この質問に対し、「社内・社外の専門相談員の配置」(43.5%)と答えた人がトップ。このほか「仕事に必要なスキルや知識を得られる各種研修・セミナー」(33.1%)、「キャリア相談室(相談窓口)のような専門部署」(28.8%)といった声が多かった。

2人に1人が「社内・外の専門相談員の配置」を望む(出典:日本マンパワー)

 インターネットによる調査で、従業員300人以上の会社で働くビジネスパーソン520人が回答した。調査期間は2011年12月2日から4日まで。

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