調査リポート
» 2012年01月18日 12時47分 UPDATE

就職内定率、被災地では高卒で上昇も県外就職が急増

厚生労働省によると、今春卒の大学生の就職内定率は前年同期比3.1ポイント増の71.9%、高校生は同2.5ポイント増の73.1%といずれも改善。しかし、被災地では傾向が異なっているようだ。

[Business Media 誠]

 厚生労働省は1月17日、「大学等卒業予定者の就職内定状況調査」「高校・中学新卒者の求人・求職・内定状況」を発表。それによると、2012年度3月卒予定の大学生の就職内定率(2011年12月1日時点)は前年同期比3.1ポイント増の71.9%となったことが分かった。前年より改善はしたものの、1996年の調査開始以来最低だった前年に次ぐ悪い水準となっている。

 男女別の就職内定率を見ると、男性が前年同期比3.0ポイント増の73.1%、女性が同3.1ポイント増の70.5%。文理別では、理系が同4.1ポイント増の74.1%だったのに対して、文系は2.8ポイント増の71.1%にとどまった。

 地域別では、中部地区が同8.6ポイント増の70.3%、中国・四国地区が同4.6ポイント増の69.3%、九州地区が同4.2ポイント増の69.3%、関東地区が同3.3ポイント増の75.4%と大きく回復したのに対して、北海道・東北地区では同0.4ポイント減の69.5%、近畿地区では同0.9ポイント増の71.9%となるなど、地域によって傾向が分かれているようだ。

ah_syusyoku1.jpg 就職内定率の推移(大学生、出典:厚生労働省)

被災地からの流出進む

 一方、2012年3月卒予定の高校生の就職内定率(2011年11月末時点)は、前年同期比2.5ポイント増の73.1%とこちらも改善。男女別にみると、男性が同2.0ポイント増の77.8%、女性が同3.0ポイント増の66.7%だった。

 被災地の就職内定者数を見ると、岩手県は同4.8%増、宮城県は同17.0%増、福島県は同4.5%増と、同地域の大学生の状況とは異なり大きく増加した。しかし、就職先を見ると、県外への就職内定者が岩手県は前年同月比7.5%増、宮城県は同46.4%増、福島県は同25.9%増と、地元からの流出が進んでいるようだ。

 小宮山洋子厚生労働大臣は「文部科学省や経済産業省と連携して、ジョブサポータによる個別の支援や就職面接会を充実させて、卒業までに1人でも多くの就職が決まるように全力で支援をしていきたい」とコメントしている。

ah_syusyoku2.jpg 被災3県の状況(高校生、出典:厚生労働省)

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