就活生に聞く、震災後、企業選びに変化はありましたか

» 2012年01月16日 13時50分 公開
[Business Media 誠]

 ボランティア活動を経験したことがある就活生はどのくらいいるのだろうか。就職情報サイト「日経就職ナビ」に登録している就活生に聞いたところ、45.5%が「経験がある」と回答していることが、日経HRの調査で分かった。また「経験はないが、今後したい」と答えたのは44.4%、「今後もしたくない」は10.2%にとどまった。

これまでにボランティア活動経験はありますか? (出典:日経HR)

 ボランティア経験者のうち、東日本大震災でボランティア活動をした人は26.4%。回答者全体でみると、12.0%だった。また「これまではしていないが、今後したいと思う」は58.2%となり、ボランティア活動に関心を示す就活生が多いことが分かった。

震災後の企業選び

 東日本大震災によって、企業選びや働くことの価値観などに変化があった人はどのくらいいるのだろうか。「変化があった」は27.8%、「変化がない」が38.2%、「分からない」が34.1%という結果に。

東日本大震災を機に、将来(企業選びや働くこと)への考え方・価値観の変化はありましたか? (出典:日経HR)

 「変化があった」という人に、具体的な内容を聞いたところ「震災が起きるまでは『働く』ということが嫌で仕方なかったが、命を落とされた方や職を失った方に比べると自分は働ける可能性があるというだけで幸せだということに気がついた。生きたくても生きることができない、働きたくても働くことができない人がいる中で、甘えていてはいけないと強く思うようになった」「震災後には、地域の人々や社会に対する企業の対応が気になった。人々を支え、暮らしに寄り添える仕事・地域の人々から信頼され身近に感じられるような企業で働きたいと考えるようになった」「震災のあと、従業員へどう対応・援助をしていたか、また地域や人々のためにどんな活動・行動を起こしたのかをチェックするようになった」といった声があった。

 インターネットを使った調査で、就活生3221人が回答した。調査時期は2011年12月。

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