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» 2012年01月16日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:欧州各国の格下げを嫌気して為替に敏感に反応する展開か (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8500.02△114.43

<TOPIX>734.60△7.45

<NYダウ>12422.06▼48.96

<NASDAQ>2710.67▼14.03

<NY為替>76.96△0.21

週末の米国市場は軟調、欧州各国の格下げを嫌気して為替に敏感に反応する展開か

 週末の米国市場は3連休を控えて手仕舞い売りが嵩むなかで、欧州各国の格下げが取り沙汰されて軟調となりました。格下げが懸念された割には底堅いといえそうですが、方向感を持っての売り買いというよりは持ち高調整の売り買いが中心となっていたものと思われます。米国での景気鈍化懸念は薄れてはいるのですが、金融機関の決算が芳しくないと発表されると改めて欧州発の金融不安を嫌気するように手仕舞いを急ぐ動きとなったものと思われます。

 足元の景況感は決して悪いものでもなく、欧州金融不安もある程度織り込まれてきているとみても良いと思います。日本市場と同じように、世界的な景気鈍化懸念が薄れるなかで、欧州金融不安を払しょくすることになるのか、欧州金融不安が世界的な景気鈍化懸念が薄れていることに水を差すようなことになるのかを見極めることになりそうです。個別企業の決算発表が本格化するなかで、好調な決算や楽観的な見通しが示されるのかどうかが注目されることになるのでしょう。

 個別には欧州金融不安が高まったことに加え、決算発表が予想を下回ったことでJPモルガン・チェースが売られ、事業の縮小を検討していると報じられたバンク・オブ・アメリカも軟調となるなど金融株が総じて軟調となりました。欧州の金融不安が世界的な景気鈍化につながるのではないかとの懸念も根強く、週末の手仕舞い売りもあってGE(ゼネラル・レクトリック)やアルコア、フォード・モーターなどの景気敏感株やインテル、アップルやIBMといったハイテク銘柄も総じて軟調となりましたが、大きく売られることもなく、キャタピラーやウォルマートなどは堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 先週末の日本市場は米国株高や先物・オプションSQ(特別清算指数)算出に絡んで買い先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)は引き続き金額は買い越し、株数は売り越しと方向感はみられなかったのですが、寄り付きの買いが一巡となった後も値持ちの良い展開で先物主導で日経平均の8500円を目指す動きとなりました。中国の金融緩和なども取り沙汰されましたが特に材料となっていたことでもなく持高調整の一環、あるいは先物やオプションのヘッジの解消など目先の需給要因で先物が買われたのだと思うのですが最後まで買いが入り、高値圏での引けとなりました。

 先週末に持ち高調整の買い戻しを交え、意外高となったことに加え、欧州各国の格下げなどからユーロが売られ、売り先行となりそうです。週末の米国市場も軟調でしたが、現在の為替動向に敏感に反応することになりそうです。ユーロが堅調となるようであれば、底堅さもみられるのでしょうが、米国市場が3連休となっていることや欧州金融不安を取り沙汰して買い難く軟調となりそうです。底堅さが見られていた輸出株などを中心に下値を試すような展開になると思われます。幕間つなぎ的に内需銘柄や復興関連銘柄の値動きの良いものが目先筋の買いを集めて堅調となりそうです。

 日経平均は先週末に8500円をつけましたが、買い戻しが入って指数が押し上げられたような面もあり、持ち高調整の買い戻しを急ぐようなことでもないと軟調な展開になりそうです。8500円〜600円水準での上値の重さを確認するような格好となって、下値の節目とみられる8200円〜300円水準を試すように軟調な地合いとなりそうです。ユーロに底堅さがみられれば、欧州各国の格下げも「織り込み済み」とされるのでしょうが、ユーロが売られるようであれば見切り売りも嵩んで来ると思います。金や原油の先物価格は軟調となり、パブリック・ゴールドなど金鉱株は軟調となったのですが、エクソン・モービルやシェブロンなど石油株は堅調となりました。

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