コラム
» 2012年01月16日 11時45分 UPDATE

短期集中連載・mixiはどこへ行く?:最終回 1500万人を満足させることは可能か――問われる「ネットベンチャーの雄」の舵取り (1/7)

登録ユーザー数2337万人、アクティブユーザー数1537万人――圧倒的なユーザー数を誇るmixiは「国産の情報社会インフラ」ともいえる存在だ。しかしmixiは今、大きなトレンドの変化の中で、いくつかのジレンマと戦っている。

[まつもとあつし,Business Media 誠]

 これまで3回にわたり、新しいUI(ユーザーインタフェース)や「mixiページ」の導入、「足あと問題」について、その背景や狙いを詳しく述べてきた。本連載の記事内容は、笠原健治社長、原田明典副社長兼COOへのロングインタビューと、広報部への取材を元にしている。特に笠原氏、原田氏に行ったインタビューは2時間半に及ぶもので、2人の経営者の考えや目下の悩みについて率直なコメントを得ることができた。

ay_mixi04_01.jpg 時に熟考しながら取材に応じた笠原建治社長(左)と原田明典副社長兼COO(右)

 実は9月上旬のインタビューと同じ日、私たち(Business Media 誠の吉岡編集長と筆者)の後に、元ITmedia News記者の岡田有花氏も両氏への取材を行っている(参照リンク)。岡田氏は、mixiを立ち上げたばかりで規模数万人の頃から笠原氏をいちはやく取材するなど、長年このサービスを見守ってきただけあり、的確な問題提起を行っている。

 しかしネット上の反応を見ると、この記事で笠原氏らから示された「総合力」「全方位戦略」という言葉に、「果たしてそんなことは可能なのか?」と懸念を示すユーザーが少なくなかったようだ。

 一連のインタビューの締めくくりとして、Facebookなどの競合サービスの中でmixiがどんな状況にあるのか、mixiが何に悩み、どうそこから抜け出そうとしているのかについて、笠原・原田両氏への取材から見えてきたものをもとに考えてみたい。

mixiページと足あと――クローズとオープンの狭間にあるジレンマ

 先の記事本連載の第2回で繰り返し触れられている通り、ミクシィは従来のプライベートでクローズなサービスに加え、「mixiページ」などの新機能を追加することで、パブリックでオープンな領域へサービスを拡張しようとしている。

ay_mixi02_02.jpg 「ホーム」では友人同士の交流がしやすいクローズドな環境を提供し、「タウン」は友人以外とも、場合によってはmixiの外とも交流できる場にしていくという「mixiタウン構想」
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