SQに絡んで買い先行で大幅高、値持ちも良く先物主導で高値圏の引け清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2012年01月13日 15時30分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8500.02円 △114.43円
売買高 16億9279万株
売買代金 1兆0632億5300万円
値上がり銘柄 1242銘柄
値下がり銘柄 309銘柄
騰落レシオ 94.65% △1.22%

日経平均

米国株高を受け、SQに絡んで買い先行で大幅高、値持ちも良く先物主導で高値圏の引け

 米国株は引き続き堅調、為替も落ち着いていたことに加え、先物・オプションのSQ(特別清算指数)算出に絡む売り買いも買い越しと伝えられたことから買い先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)は引き続き株数は売り越し、金額は買い越しと方向感はなかったのですが、中国の預金準備率を取り沙汰する向きもあり、大幅高となりました。ただ、寄り付きの後先物主導で買い上がり、日経平均先物の8500円までは買い上がらないような動きを見ると先物オプションのヘッジの解消での買い戻しか何か目先の需給要因で指数を押し上げたものと思われます。

 昼の時間帯にも上値の重さを確認するような動きになり、後場に入ってから前場と同じように8500円水準は買わないものの売り急ぐ動きもなく値持ちの良い展開が続きました。いつもの通り指数の値動きは小さく、売買高も盛り上がりませんでしたが意外に値持ちも良く、買い直される場面もあって高値圏での引けとなりました。値持ちのいい銘柄も多く指数や株価だけをみていると調子が良いような感じですが、何となく実体を伴っていないような目先の需給に振らされているだけという感じでした。

 小型銘柄も堅調なものが散見されたものの全体としては指数の上値は重く、主力銘柄が先物主導で上げたようには上がりませんでした。東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均、ジャスダックTOP20と揃って上値は重いながらも堅調となりました。先物は朝方から上値を買い上がるような動きはみられたのですがその後は散発的に買われるだけとなりました。午後にもまとまった買いが入る場面もあり、指数を押し上げましたが、あくまでも持高調整の買戻しが主体という感じでした。

 今週は米国株が堅調となるなかで冴えない展開が続いていたこともあり、週末になって一気に買戻し、持高調整の買いが入ったという感じでした。この流れが来週以降も続くのかというと売り難さはさらに強まるのかもしれませんが、積極的に買い上がるだけの手掛かりが出てこない限り上値の重い展開となってくるのではないかと思います。円高が止まるようであれば、買戻しを急ぐ動きにもなるのでしょうが、まだ大きな流れがみえてきたということでもなく、目先の需給に振らされながら方向感のない展開が続くものと思います。

テクニカル分析

日経平均

 大幅高となりましたが、基準線や雲にしっかりと押さえられています。RSIは上昇が続いて上値余地もあり、ストキャスティックスは下げ足りないものの下げ渋り反転の兆しも見えており、雲や基準線に押されながらも堅調な地合いが続くのだと思います。

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