ゴルフひとつを取ってもこの状態なのだ。あとは記者の好みに応じて、さまざまな“接待”が行われたものと筆者は想像する。
先の東電と大物代議士連の関係と同様、業界や個社への貢献度に応じ、電力業界は記者を格付けし、記者会に所属する現役組だけでなく、OBやマスコミ幹部への接待を続けたと想像する(かなりリアルな想像だが)。
もちろん、エネルギー記者会の記者が全員“ごっつぁん”だったとは思わない。自然エネルギーを真剣に取材し、これを記事にした記者は多数に上る。ただ、一部の記者は、確実に“恩恵”を受けていたのだ。
先に触れた朝日新聞だけでなく、他のメディアの社会部は、内部のこうした事情をぜひスクープしてほしい。
かつて取材を通じて筆者がやり合った複数の大企業の広報マンによれば、酒席、あるいはゴルフの接待では、記者が発言した世間話の類いまでが克明に記録され、広報部の資料になっている、という。
接待の日時や利用した店の名前、あるいは使った予算までもが正確に記録されていると聞かされた。
筆者の想像だが、東電も同じようなリストを持っているはずだ。メディア界に自浄作用があることを証明するためにも、“対マスコミ”の接待リストを抜いてほしい。
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