震災で打撃は受けたけど……2011年の新車販売台数、トップはトヨタ「プリウス」

» 2012年01月11日 12時19分 公開
[Business Media 誠]

 日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会、日本自動車輸入組合は1月11日、2011年12月の新車乗用車販売台数ランキングを発表した。それによると、トップは7カ月連続でトヨタ自動車の「プリウス」で、販売台数は前年同月比27.0%増の2万2998台。2位はダイハツの軽自動車「ミラ」で1万7603台(同294.9%増)、3位はホンダ「フィット」で1万5243台(同4.8%増)だった。

 この結果、2011年に最も売れたクルマは、トヨタ自動車の「プリウス」(25万2528台)となった。2011年5月に発売した「プリウスα」も貢献した形だが、震災の影響で4月は前年同月比81.6%減の4876台、5月は同76.1%減の6491台と大きく落ち込んだため、販売台数は前年より20.0%減少した。

12月の新車乗用車販売台数ランキング(左、クリックで30位まで表示、出典:日本自動車販売協会連合会)、12月の軽自動車新車販売台数ランキング(右、クリックで拡大、出典:全国軽自動車連合会)

新車販売台数は年後半に回復も、通年では減少

 東日本大震災以降低迷していた自動車販売だが秋口から回復基調にあり、12月の新車販売台数は前年同月比23.5%増の22万1960台と、4カ月連続で前年同月比プラス。軽自動車の新車販売台数も、同17.6%増の12万7246台と3カ月連続で前年同月比プラスとなった。

 しかし、通年では震災の影響が大きく、普通車の新車販売台数は前年比16.7%減の268万9074台、軽自動車の新車販売台数は同11.9%減の152万1146台と低調に終わった。メーカー別では、トヨタ自動車が前年比24.2%減、本田技研工業が同22.2%減、日産自動車は同16.2%減と、軒並み販売台数を減らしている一方、輸入車は同22.5%増と好調だった。

12月の新車販売台数(登録車、出典:日本自動車販売協会連合会)

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