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» 2012年01月06日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:足元の景況感は好調で底堅い堅調な展開 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8488.71▼71.40

<TOPIX>736.28▼6.71

<NYダウ>12415.70▼2.72

<NASDAQ>2669.86△21.50

<NY為替>77.12△0.40

欧州金融不安は残るものの足元の景況感は好調で底堅い堅調な展開

 フランス国債の入札は順調であったものの、イタリアの銀行の資金調達を巡って株価が下落したことなどから欧州金融不安が強まり、売り先行となりました。ただ、朝方発表された新規失業保険申請件数や雇用レポート、ISM(米サプライマネジメント協会)景気指数が予想を上回ったり、予想を下回ったりしたものの改善したことや大規模な住宅ローン対策が発表されるとの期待から売り一巡後は切り返し、足元の景況感の好転を好感してナスダック指数は堅調、ダウ平均も底堅い展開となりました。年末商戦は好調と伝えられたのですが、百貨店が収益予想を引き下げ、年末商戦の不振でディスカウントストアが売られるなど小売株の一角が売られて下げ幅を拡大する場面もありました。

 小売株の一角に収益予想を引き下げる動きもあったのですが、全体としては雇用も個人消費も好調といって良い状況となっています。週末の雇用統計に期待する動きもあり、底堅い堅調な展開となっています。欧州金融不安は残るもののも景気鈍化懸念がかなり薄れており、個別企業の決算動向が見えてくるなかで堅調な地合いが続くのではないかと思います。センチメントも好転してきており、強含みに推移していくのだと思います。

 個別には年末商戦が好調と言われるなかで収益予想を引き下げたJCペニーが売られ、年末商戦が不振ということで収益予想を引き下げたターゲットも軟調となりました。電子書籍事業の分離の検討を始めたと発表したバーンズ・アンド・ノーブル(書店チェーン大手)が大幅安となりました。欧州金融不安は残るものの、住宅ローン対策期待もあってバンク・オブ・アメリカが大幅高、JPモルガン・チェースやシティグループも堅調となるなど金融株が総じて堅調、経済指標の好転で景気鈍化懸念も薄れたことからインテルやアップルなどハイテク銘柄も高いものが多くなりました。モンサントが大幅高となったのですが、商品相場全体が軟調となったことでエクソン・モービルなど石油株やパブリック・ゴールド、アルコアなどは軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株が底堅く堅調、商品相場も堅調となったのですが、為替が円高に振れたことなどもあって売り先行となりました。外国人も引き続き売り越し基調ということもあり、買い手掛かりに乏しい中で冴えない相場展開となりました。日中の値動きは相変わらず少なく、方向感に乏しい展開で「閑散小動き」と言う状況はいつものパターンで、最後は手仕舞い売りに押されて安値圏での引けとなりました。閑散とした相場展開であり、ちょっとした売り物で大きな下落となることも多いのだと思います。

 米国株は引き続き底堅い堅調な展開ですが日本市場は対米ドルでは円安に振れたものの、ユーロ安を嫌気して上値の重い展開となりそうです。改めて売り急ぐような動きもないのだと思いますが、少なくとも積極的に買い上がるというようなこともなく、指数は小動きとなりそうです。ただ、逆にいえば欧州金融不安に対する懸念は残るものの米国景気の悪化に対する懸念は薄まっており、ユーロの影響の少ない内需株などで売られすぎた銘柄には買い直しの動きもあると思われます。足元の売り上げが好調とされた小売株やインターネット関連銘柄などが物色されるのではないかと思います。

 8500円〜600円水準の節目が上値の節目となってしまうのかどうかの正念場という感じです。8400円台では売り難く、8500円台では買い難いというような雰囲気だと思われますが、「8500円までは買える」というような買い気が出てくるかどうかということだと思います。8500円水準を中心とした動きがしばらく続きそうな感じですが、為替が落ち着き、米国株が上昇するような展開になってくればしっかりと8500円〜600円水準での下値を固める展開になるのでしょう。

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