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日経平均 | 8560.11円 | △104.76円 |
売買高 | 14億4347万株 | − |
売買代金 | 8534億0700万円 | − |
値上がり銘柄 | 1457銘柄 | − |
値下がり銘柄 | 141銘柄 | − |
騰落レシオ | 120.04% | △10.10% |
世界的な景気鈍化懸念が薄れたことで大幅高だが相変わらず年が明けても方向感に乏しい展開
日本市場が休場中の海外株式市場や商品市場が堅調となったことから買い先行となりました。ただ、為替も円高に振れる場面があったことや外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が売り越しと伝えられたこともあり、寄り付きの買いが一巡となった後はいつものことでもあるのですが、上値の重い展開となりました。上値の重さを嫌気する動きもあり、為替も円高気味となったのですが、売られすぎの修正なども続き、案外値持ちの良い展開となりました。
昼の時間帯に持高調整の売りもあり、円高となったことなどからいったん売られる場面もありました。ただ、売り急ぐこともなく後場に入ってからも底堅さもみられました。ユーロが100円を割り込むという状況でしたが、その割にはハイテク銘柄や輸出株もしっかりとした動きが続き、指数は方向感に乏しい展開が続きました。大発会ということでご祝儀的な買いもあったものと思われますし、年が明けて新規資金の流入期待もあるということだと思います。
小型銘柄も買戻しや買い直しも含めて堅調なものが目立ちました。ただ、物色対象が絞り切れず、目先の値動きや需給に振らされているという感じでした。東証マザーズ指数とジャスダックTOP20は大幅高、二部株指数と日経ジャスダック平均は堅調となりました。先物はまとまった売り買いはほとんどみられず、指数を方向付けるようなこともありませんでした。相変わらず小口の目先の小掬い商いが中心という感じで相場観も方向感もみられませんでした。
円高の割りに堅調なものが目立ちました。昨年まででしたら、米国株がこれだけ堅調となっても円高を嫌気して上値の重さがもっと見られたと思うのですが、新年相場ということで売られすぎの修正もみられるのだと思います。円高がどんどん進み、世界的な景気鈍化を織り込んでいる状況ということで、水準訂正の動きとなっているのだと思います。3月の決算をにらみながら、為替に振らされながらも堅調な地合いが続くのではないかと思います。
慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券、リテラ・クレア証券で相場情報などに携わってきた。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤」
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