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» 2012年01月04日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:世界的な経済指標の好転で景気鈍化懸念が薄れて大幅高 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8455.35△56.46

<TOPIX>728.61△6.49

<NYダウ>12397.38△179.82

<NASDAQ>2648.72△43.57

<NY為替>76.71▼0.91

世界的な経済指標の好転で景気鈍化懸念が薄れて大幅高

 中国のPMI(製造業購買担当者景気指数)やドイツの失業率が予想以上に改善していることや米ISM(サプライマネジメント協会)製造業景況感指数が予想を上回ったことから買い先行となりました。ギリシャのユーロ離脱やイランの問題など懸念材料も見られるのですが、世界的な景気鈍化懸念が薄れた新年ということで改めて売られすぎた銘柄を買い直すような水準訂正の動きもみられ、大幅高となりました。欧州問題や中国での景気鈍化懸念などから足元の景況感の好転にもかかわらず買い切れなかったものを見直す動きとなったものと思います。

 世界的な景気鈍化懸念が薄れたことで、欧州問題なども解決できるのではないかとの期待も出つつあるのだと思います。特に世界経済の拡大を牽引する中国や欧州問題解決の鍵を握るドイツの景況感が好転すればこれまでの世界経済の懸念材料も払拭されるのではないかとの期待が高まるのだと思います。加えて商品相場もしっかりと上昇しており、新年を迎えたことで、改めて市場への資金流入が期待され、リスク許容度の上昇に結びつくとの期待もあると思います。

 個別には半導体開発大手のラムバスが2011年10−12月期の売上高の上方修正を発表、好感して買われ大幅高となりました。連れてというわけでもなく、景気鈍化懸念が薄れたこともあり、インテルやアップル、IBMといったハイテク銘柄が高く、ヤフーやマイクロソフトは大幅高となりました。欧州金融不安も一段落となったことで金融株が買われ、バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チェースやシティグループなど軒並み大幅高となりました。信用収縮懸念も薄らぎ原油や金の先物など商品相場も堅調となり、シェブロンが大幅高、エクソン・モービルも堅調、パブリック・ゴールドやニューモント・マイニングなども大幅高となりました。中国の景気鈍化懸念が薄れ、世界的な景気鈍化懸念が薄れたことから、アルコアやキャタピラーが大幅高、GE(ゼネラル・エレクトリック)も堅調となり、ISM製造業景況感指数が予想を上回ったことでフォード・モーターが大幅高となるなど景気敏感株が総じて堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨年の大納会は米国株高に反応しきれず、堅調ながらも上値の重い展開となりました。大納会という割には全く盛り上がりもなく、「閑散小動き」という状況でした。昨年1年を通じて懸念材料となった「円高」となったこともあり、「掉尾の一振」ということもなく冴えない展開となったということだと思います。昨年の相場を象徴するような大納会となりましたが、イベントに対する盛り上がりというよりも現実を見ているということなのだと思います。

 日本市場が休場の間に為替は円高が進んだのですが、世界的な景気鈍化懸念が薄れて米国株が大幅高となったことから、日本市場も買い先行となりそうです。大発会ということでの「ご祝儀買い」も入りやすいことや、年が明けて新たな資金の流入期待もあって欧州金融不安や円高、地政学リスクなど懸念材料は残るものの、とりあえず全体に水準訂正の動きとなるのでしょう。海外要因での懸念材料も多いことから輸出株の中には上値の重いものもみられるのでしょうが割安感が強い銘柄を中心に買い直されると思われます。

 米国株は大幅高となったのですが、欧州金融不安も燻っていることや円高が止まらないことから、まだ、もみ合いの上値の節目となっている8500円〜600円水準を一気に抜けるというところまではいかないと思います。世界的な景気鈍化懸念が薄れたということで全体的な水準訂正の動きで8500円〜600円水準を下値に、8800円〜900円水準を上値としたもみ合いに移行する可能性も強まりましたが、いったんは8500円〜600円水準での値固めとなって来るのではないかと思います。昨年の兎年で跳ねられなかった分、辰年で一気に「上り竜」の動きになると期待される年初の動きとなりそうです。

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