「大納会」でも全く盛り上がりもなく堅調ながらも上値の重い展開清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年12月30日 15時30分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8,455.35円 △56.46円
売買高 8億3,867万株
売買代金 4831億3400万円
値上がり銘柄 1,313銘柄
値下がり銘柄 225銘柄
騰落レシオ 109.94% △11.83%

日経平均

米国株高にも反応は鈍く、「大納会」でも全く盛り上がりもなく堅調ながらも上値の重い展開、相変わらず「閑散小動き」

 欧州金融不安も一服となって米国株が大幅高となったことから日本市場も買い先行となりました。ただ、米国株が大幅下落となるなかで昨日は底堅い堅調な展開であったことや引き続き円高気味ということもあって寄り付きの買いが一巡となった後は上値の重い展開となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)も株数は買い越し、金額は売り越しと方向感は見られず、相変わらず持ち高調整の売り買いが中心で方向感に乏しく指数は小動きとなりました。

 昼の時間帯も先物にも全く動きはみられず、後場に入ってからも方向感に乏しい展開となりました。売り買いを急ぐような動きもみられず、物色対象も絞りきれず、あくまでも目先筋の動きも含めて持ち高調整の売り買いが中心となっているようで、買われていた銘柄が売られ、売られていた銘柄が買われてはいたのですが、積極的な売り買いには乏しく、結局最後まで方向感はみられませんでした。最後の最後に「掉尾の一振」というような「大発会」の期待する買いはみられましたが、相場の方向感がみられるということもなく、「閑散小動き」という相場展開が続きました。

 小型銘柄も持ち高調整の売り買いでまちまちとなり、物色対象も指数の方向性もみられませんでした。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均、ジャスダックTOP20は堅調となりました。先物もまとまった売り買いは朝方の売り買いを除くとほとんどみられず、最後に持ち高調整の売り買いはみられたものの終始方向感に乏しい展開でした。上値の重さがみられても売り急ぐこともなく、底堅さがみられても買戻しを急ぐでもなく、指数を動かすような場面もみられませんでした。

 年末の「ご祝儀買い」も「お化粧買い」も見られず「掉尾の一振」とは行きませんでした。「大発会」のご祝儀買いを期待するような買いも見られず、相変わらず先が見えないということを理由に方向感を持っての売り買いに乏しい相場となりました。年が明けてからは外国人の買いや新年での持ち高を増やすことに対する期待も出てくるのでしょうが、欧州金融不安が薄らぎ、円高が止まらないことには冴えない相場が続くのだと思います。来年の強気な相場のイメージを作りましたご覧ください。

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テクニカル分析

日経平均

 基準線まで戻りました。底堅さは確認されましたがまだまだ上値の重い展開です。それでもRSIも下値余地もありながら底堅さもみられて反発が期待され、ストキャスティックスも上昇が続いて上値余地もあり、雲までの戻りは十分に期待できそうです。

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