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» 2011年12月29日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:欧州金融不安の再燃や世界的な信用収縮の動きが見られ大幅安 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8423.62▼16.94

<TOPIX>721.45▼2.80

<NYダウ>12151.41▼139.94

<NASDAQ>2589.98▼35.22

<NY為替>77.92△0.07

欧州金融不安の再燃や世界的な信用収縮の動きが見られ大幅安

 朝方は先週までの大幅高の反動からの手仕舞い売りは嵩むもののイタリア国債の入札が順調ということで底堅さはみられましたがフランス国債格下げの話題やECB(欧州中央銀行)のバランスシートが過去最高水準となったことなどが取りざたされ、改めて欧州金融不安が強まったことや商品相場が年末の持高調整や来年の景気鈍化懸念から売られたことで信用収縮懸念が強まり、一気に手仕舞い売りが嵩み大幅下落となりました。

 年末の持高調整の動きが材料を探したような面もあるのですが、改めて欧州金融不安があちこちで取りざたされる展開となりました。来年の相場を暗示しているかのようですが、逆に売り一巡後は足元の好調な景況感を見直す動きとなってくるものと思われ、基調は強含みに推移して行くのではないかと思います。ユーロ圏の国債入札の時期になるとリスクを見直す動きになるのでしょうが、世界景気の底堅さから欧州経済の底堅さがみえてくるのではないかと思います。

 個別には欧州金融不安が強まったことや人員削減が伝えられたことでJPモルガン・チェースが軟調、バンク・オブ・アメリカも大幅安となるなど金融株は軒並み軟調となりました。商品相場の下落、原油や金の先物価格が下落したことからエクソン・モービルやシェブロンが軟調、パブリック・ゴールドやニューモント・マイニングも売られました。アルコアが大幅安、キャタピラーやGE(ゼネラル・エレクトリック)、フォード・モーターなど景気敏感株も安く、インテルやアップル、IBMなどハイテク銘柄も軒並み軟調となりました。ウォルマートやコカ・コーラなど消費関連の銘柄も下げ幅は小さいのですが軟調となるなどほぼ全面安となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は相変わらず方向感に乏しい展開でした。後場に入ってから一段安となったのですが、大きな下落にはならず、売買高も昨日よりは多かったのですがまだまだ水準としてはかなり少ない水準であり、「閑散小動き」という状況は変りませんでした。外国人も買い越しと伝えられているのですが、積極的に買い上がるというよりは地道に買い戻しを進めているというような雰囲気であり、朝方発表された経済指標も芳しいものでもなく特に材料視されることもありませんでした。

 「掉尾の一振」も期待された日本市場ですが、米国株が大幅安となったこともあり売り先行となりそうです。ただ、米国市場は先週大きく上昇した反動という面もあり、ほとんど動きのなかった日本市場では反動安も小さいものと思われます。ユーロ安を嫌気するような動きはみられ、ハイテク銘柄の一角などは見切売りも嵩むのでしょうが、為替の影響が少ない小型銘柄などは幕間つなぎ的に物色される可能性はありそうです。年末ということでの手仕舞い売りだけでなく手仕舞いの買戻しも出て底堅さはみられると思います。

 8500円〜600円水準での上値の重さを確認したところでの米国株安やユーロ安ということで改めて下値を試す動きとなる可能性もありそうです。ただ、見切売りや手仕舞い売りがある程度出尽くしている面もあり、下値は限定的となりそうです。いずれにしても8200円〜300円水準の節目では底堅さもみられると思われ、当面はもみ合いが続くと思われます。

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