クリスマスの振り替え休日で休場清水洋介の「日々是相場」朝刊(1/2 ページ)

» 2011年12月27日 07時00分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8479.34△84.18

<TOPIX>726.44△3.32

<NYダウ>休場

<NASDAQ>休場

<NY為替>77.98▼0.11

クリスマスの振り替え休日で休場

 米国市場はクリスマスの振り替え休日で休場となりました。クリスマス商戦も好調と伝えられ、足元の景況感も悪くなく、来年に対する期待も強まってくると思います。ただ、欧州での金融不安や世界的な景気鈍化を懸念する向きもまだまだ多く、基調は強含みなのでしょうが上値も限られるのかもしれません。

 欧州金融不安も金融機関に対する懸念が薄れて来ており、解決とまではいかないものの一段落となって来るのではないかと思います。一段落となっている間に昨年のように、世界的な景気拡大期待が強まり、こうした懸念材料を払拭することになるのかどうかということでしょう。欧州でも再度バブルとなれば金融不安も薄らぐのではないかと思います。

 欧米の個々の企業の業績にかげりが見られるという見方をする向きもいるのですが、欧州域内での動きはともかく、米ドルやユーロなどの通貨安メリットを享受している企業も多いのではないかと思います。中国やインド、タイ、インドネシアなども生活水準が向上してきており、今後はこうした「新興国で先駆した国」の需要拡大なども世界経済に大きなメリットとなってくるのではないかと思います。そしてアフリカ諸国やミャンマーなど「次の新興国」でも生活水準の向上などがみられればさらに世界経済は活性化してくるのではないかと思います。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は週末の米国株高を受けて買い先行となったものの、海外勢はクリスマス休暇、日本でも年末・年始をにらんで動き難いということで、閑散としたなかで方向感に乏しい展開となりました。外国人も買い越しと伝えられたのですが特に物色対象が絞られているわけでも、積極的に買い上がるでもなく、上値が重く、最後は手仕舞い売りに押されて上げ幅縮小となりました。売買高は1日立会いでは2004年8月以来の水準、半日立会いを含めても2008年12月30日以来の水準、売買代金は2003年5月以来、半日立会いを含めると2004年12月30日以来の低水準となりました。

 欧米市場が休場となったことで日本市場は大きな動きはなさそうです。12月決算銘柄の配当権利付き=年内の受け渡し最終日ということですが、年末・年始を意識したというよりも月末を意識したような動きなのかもしれません。特に売り買いを急がなければならないような材料にも乏しく、個別の材料や値動きの良し悪しで目先の動きとなりそうです。来年の株高を期待したいという気持ちはあるのでしょうが、欧米市場の動向、特に欧州金融不安などが気になり、積極的に買い上がるようなこともないと思います。目先の持高調整の売り買いが中心で、下がったものが買われ、上がったものが売られるような方向感に乏しい展開となりそうです。

 昨日も大幅高とはなったのですが、上値の節目である8500円〜600円水準を意識するような格好となりました。引き続き8500円〜600円水準を意識した動きが続くと思われます。年内の手仕舞い売りに押される場面でも逆に8200円〜300円水準では底堅さも見られると思われ、欧州問題など新たな金融不安などが出てこない限り底堅い展開は続くものと思われ、円高是正の芽が見えて来るまでは8500円〜600円水準で上値が重くなるのでしょう。

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