「面倒&リスクは嫌」という人に、オススメの投資方法教えて岡村先生! お金のことアレコレ(4)(3/5 ページ)

» 2011年12月26日 08時00分 公開
[岡村さとみ,土肥義則Business Media 誠]

バブルの怖さ

岡村聡さん

岡村:「バブル経済」というものが、初めて起きたのはいつごろだと思いますか?

A:確か……1980年代後半から90年代前半にかけて。

岡村:当時の日本は「バブル経済」が過熱していましたね。でも人間が初めて経験したバブルというのは、17世紀にまでさかのぼります。オランダで「チューリップバブル」というものが起きました。

A:17世紀!

岡村:オランダって、チューリップが有名ですよね。チューリップの球根が、みんなの熱狂で値段が上がっていき、球根1個が家の値段よりも高くなったことがありました。

A:えーっ!? 信じられない。

岡村:なぜそうしたことが起きたかというと、珍しい色のチューリップの球根が売られていたから。数年上がり続けたのですが、やがて「球根は球根だよね」と気付き、価格が暴落しました。

A:どんどん値段が上がっている時に、誰も気付かなかったのでしょうか?

岡村:それは難しいですね。日本で起きたのは、不動産バブル。当時、東京の山手線内の土地価格だけで、米国全土が買えるほど高騰しました。

A:冷静に考えてみると……おかしいですよね。

岡村:みんながバブルに浮かれている時に、気付くことは難しいですね。例えば2000年代に入ってからは、新興国を中心に株価がどんどん上がっていきました。外資系金融機関で働いていて、年収2000〜3000万円という人はたくさんいました。しかも20代半ばで。

 しかし2008年にはリーマンショックがあり、そうしたところで働いている人は職を失ったり、年収が大幅に減少しました。

 少し話がそれましたが、「いまがバブルかどうか」を見極めることは難しい。また「いつバブルがはじけるのか」を予測することも難しい。「金融のプロ」と呼ばれている人たちでも売買のタイミングは非常に難しいので、「できるだけリスクを抑えたい」という人には積立投資がオススメですね。

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