3連休を控えた手仕舞い売りに押されて軟調清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年12月22日 15時30分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8395.16円 ▼64.82円
売買高 11億8067万株
売買代金 7265億6500万円
値上がり銘柄 537銘柄
値下がり銘柄 946 銘柄
騰落レシオ 100.48% △2.83%

日経平均

米国株はまちまち、為替も落ち着いていたのですが、3連休を控えた手仕舞い売りに押されて軟調

 米国株はまちまち、為替も動きはなく、外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)も株数では買い越し、金額は売り越しと方向感がみられず、3連休を控えた週末ということで売り先行となったものの大きな動きにはなりませんでした。寄り付きの売り買いが一巡となった後は軟調ながらも底堅く、指数にほとんど動きはみられず、持高調整の売り買いが中心となったと思われますが売り買いの偏りもなかったということで閑散小動きとなりました。それでも手仕舞い売りにじりじりと値を消すものも多く日経平均は安値引けとなりました。

 昼の時間帯も下げ幅を広げる場面もあったのですが、後場が始まって売り急ぐというよりは買戻しが入って底堅く、全くといっていいほど動きはなくなりました。8400円を意識する水準で手仕舞いの売り買いが交錯する格好で、積極的な売り買いもみられず小動きとなりました。どちらかというと手仕舞いの買戻しよりも手仕舞い売りや見切売りが多いという状況で指数も冴えない動きが続き買い手控え気分の強い中で、底堅いというよりも戻りが鈍いという雰囲気でした。結局最後まで方向感はみられず、最後に手仕舞い売りがまとまってみられたことで安値引けとはなりましたが、大きな下げとはなりませんでした。

 小型銘柄も主力銘柄以上に空売りの買戻しよりも見切売りが多いという感じで軟調なものが多くなりました。それでも大きく売られるということもなく、東証マザーズ指数やジャスダックTOP20は大幅安となったものの日経ジャスダック平均は小幅安、二部株指数は小幅高とまちまちとなりました。先物はまとまった売り買いはほとんどみられず、指数を大きく動かすようなこともありませんでした。ヘッジ売りなども出ていたと思われますが、指数を押し下げるようなこともなく閑散小動きとなりました。

 朝方の寄り付きから30分程度の間、日経平均が10円に満たない値動きで推移していました。さすがにここまで動きがみられないと何もできないという雰囲気になってきます。先行きの方向感を持って売り買いすると言うことでもなく、目先の値動きばかりを気にしている向きも多いので、目先の動きがないと動ける向きが少なく、動ける向きが少ないと目先の値動きがなくなり、ますます動けなくなるということなのだと思います。下手をすると年末まであと一週間、買われれば売られ、売られれば買われるというような展開が続くのかもしれません。

テクニカル分析

日経平均

 遅行線が日々線に押される格好で上値が重くなりました。日々線も基準線に押さえられた形です。RSIは下げ足りないものの底値圏といって良い水準であり、ストキャスティックスは底値圏からの反発となっており、基準線に絡みながら底堅い動きは続くとおもわれますが、遅行線が日々線をぬけるのかどうかが注目されるところです。

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