株式投資とFXって、どんな違いがあるのですか?教えて岡村先生! お金のことアレコレ(2)(4/5 ページ)

» 2011年12月21日 08時00分 公開
[岡村さとみ,土肥義則Business Media 誠]

逆の発想をすることが大切

岡村:こちらの図を見ていただけますか

5%リターンポートフォリオ

岡村:これは「5%リターンのポートフォリオ」ですが、Aさんにはこれがオススメかな、と思っています。過去実績を見ると、リーマンショックのときにはかなり落ち込みました。

A:お、おそろしや……(怖)。

岡村:しかし横軸の期間を見てください。3年間ずっと持ち続ければ、どんなにダメな年でもマイナス10%ぐらい。5年間持てば、リーマンショックみたいな悪い年を含んでも、ほとんどの年でプラスのリターンになります。なので最低でも5年間は、我慢して持ち続けることが必要かな、と。

 さらに10年我慢すると、どんな悪い年を含んでも平均すると5%の利回りがでています。

5%ポートフォリオの過去実績

A:どうして我慢すればするほど、リターンがプラスになるんですか?

岡村:株式市場も債券の市場もそうですが、悪いことが何十年も続くことはありません。みんな2008年のリーマンショックで、株式相場が非常に下落したことは覚えているのですが、2009年と2010年は株式相場が大きく反発したことは知っていましたか?

A:知らなかったです(反省)。

岡村:投資方法のひとつに、「人とは逆のことをする」があります。みんながパニックになったということは、今まで高かったものが、中身は全く同じで、バーゲンセールで買えるということ。

 過去に起きた暴落のときにも、2009年のように反発しています。特に新興国株式は、2009年に倍以上反発しました。なので日々の細かい値動きには、あんまり一喜一憂しないほうがいいでしょうね。

A:投資をするには「我慢強さが大切」ということですね。

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