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» 2011年12月16日 08時05分 UPDATE

津田大介×鈴木謙介、3.11後のメディアと若者(4):中高年と若者との会話が、噛み合わない理由 (1/4)

会社にいる年配の人たちと話をしていて「会話がうまく噛み合わないなあ」と感じたことがある人もいるだろう。その原因はどこにあるのか? 社会学者の鈴木謙介さんとジャーナリストの津田大介さんが分析した。

[土肥義則,Business Media 誠]

 会社にいる年配の人たちと話をしていて「会話がうまく噛み合わないなあ」と感じたことがある人もいるだろう。その原因はどこにあるのか? 社会学者の鈴木謙介さんとジャーナリストの津田大介さんが分析した。

“幸せ度”が高い人たち

yd_tuda2.jpg 津田大介さん

津田:この2〜3年で、大きく変化していることがあると思っています。社会にはいろいろな問題がありますが、情報社会によってその問題が顕在化しやすくなりました。そして、その問題に対して「誰も対応しないのなら、オレがやるよ」という動きが広がってきているのではないでしょうか。またそうした動きをすることによるリスクも、年々減ってきているように感じています。

 「誰もやらないから、オレがやる」。そしてそのことによって手にするリターンが、以前と比べケタが違うくらい倍率が上がってきていると思いますね。

鈴木:「自分の中に社会貢献意欲はどのくらいあるのか?」といったことを気にされた人は少ないのではないでしょうか。『SQ “かかわり”の知能指数』の中で、僕は社会貢献意欲を点数化しました。

 社会貢献というと「世界のため」「人類のため」と考えている人のほうが「価値が高い」と思われるかもしれません。しかし社会貢献意欲と自分は幸せだという意識を掛け合わせると、遠くのところで貢献したいと思っている人よりも目の前で困っている人を助けたいと思っている人のほうが“幸せ度”が高いということが分かりました。

津田:ほうほう。

鈴木:「自分を犠牲にして世の中に貢献しなければいけない」「NPOのために、会社を辞めなければいけない」といったものではなく、自分が幸せになれる範囲の中で何らかの支援ができることに意味がある。「人類のために」ではなく「お隣さんのために」支援するだけで、人は幸せを感じることができるという結果が出ました。

 究極の目標や大きな物語はないので、何をしていいのか分からない人に「とりあえず自分が幸せになれる楽しいことをやってみようよ。その楽しいということは、人に何かをしてあげられることだよね」といったメッセージを出せるかなあと思っています。

津田:生きづらさの全てが解消されるわけではないと思いますが、かなり解消されるかもしれませんね。

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