社長に聞く、2011年の優れたトップは誰?

» 2011年12月15日 14時41分 公開
[Business Media 誠]

 2011年の最優秀経営者は誰だと思いますか? 従業員10人以上の経営者に聞いたところ、ソフトバンクの「孫正義社長」(140人)を挙げる人が最も多いことが、産業能率大学の調査で分かった。孫氏が最優秀経営者に選ばれたのは2年連続。「先を見据えたビジョンに向けて挑戦する姿勢や迅速な行動などを推す声が多かった。また東日本大震災後の寄付行為への評価も目立った」(産業能率大学)としている。

 次いでアップルの元CEO「スティーブ・ジョブズ氏」(103人)、ファーストリテイリングの「柳井正会長兼社長」(41人)、トヨタ自動車の「豊田章男社長」(33人)、日本航空の「稲盛和夫会長」(14人)と続いた。

社長が選ぶ、今年の社長(出典:産業能率大学)

 ジョブズ氏の名前を挙げた人に、その理由を聞いたところ「商品だけでなく、文化を創り出してきた」、柳井氏と答えた人からは「挑戦し続ける姿勢がすばらしい」といった理由が多かった。「全体的に、革新に向けて挑戦、行動する姿勢を評価する声が多かった」(産業能率大学)

2012年に注目する企業

 来年(2012年)はどの会社に注目しますか? この質問に対し「オリンパス」(48人)と答えた人が最も多かった。その理由として「窮地をどう乗り越えていくのか興味がある」「失墜した信用をいかにして取り戻せるのか」「技術力が存続のベースになるのか注目している」といった声があった。

 2位以下は「ソフトバンク」(43人)、「トヨタ自動車」(37人)、「ディー・エヌ・エー」(34人)、「アップル」(29人)と続いた。ソフトバンクと答えた人からは「他社のiPhone販売をどう迎え撃つのか楽しみ」、トヨタ自動車については「日本のトップカンパニー。さまざまな問題からどう脱していくのか注目している」などの意見があった。

 ちなみに7位には「東京電力」がランクイン。「原発問題をどう解決していくかに興味がある」といった声があった。

2012年に注目する企業(出典:産業能率大学)

 インターネットによる調査で、従業員10人以上の経営者456人が回答した。調査期間は11月25日から12月5日まで。

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