連載
» 2011年12月15日 08時00分 UPDATE

郷好文の“うふふ”マーケティング:野球をつまらなくしないでくれ、オヤジたちよ (1/3)

日本の野球界で起こった、読売巨人軍元GMの清武英利氏による人事介入批判とDeNAの球団経営参加をめぐるゴタゴタ。野球は誰のためにあるのか? 改めて考える機会となった。

[郷好文,Business Media 誠]

著者プロフィール:郷 好文

マーケティング・リサーチ、新規事業の開発、海外駐在を経て、1999年〜2008年までコンサルティングファームにてマネジメント・コンサルタントとして、事業戦略・マーケティング戦略など多数のプロジェクトに参画。2009年9月、株式会社ことばを設立。12月、異能のコンサルティング集団アンサー・コンサルティングLLPの設立とともに参画。コンサルタント・エッセイストの仕事に加えて、クリエイター支援・創作品販売の「utte(うって)」事業、ギャラリー&スペース「アートマルシェ神田」の運営に携わる。著書に『顧客視点の成長シナリオ』(ファーストプレス)など、印刷業界誌『プリバリ[印]』で「マーケティング価値校」を連載中。中小企業診断士。ブログ「cotoba


 野球をつまらなくしないでくれ、オヤジたちよ!

 王や長島が現役のころから、また“大洋ホエールズ※”の時代から野球を見てきた私は、最近続けて起きた清武英利氏(読売巨人軍元ゼネラルマネージャー=GM)の人事介入批判とその応酬に、またDeNAの球団経営参加をめぐるゴタゴタに、「メシをマズくするなよ」と叫んだ。

※念のため、横浜DeNAベイスターズの前身。

 「GMとしての人事権を冒された」という清武氏の言い分は分からなくはない。ただそれを「球界全体の問題である」と言われたらツラくなる。日本のプロ野球発展の歴史では「巨人=プロ野球」という面があるから、まあウ〜ンとはうならされる。だが、結局は一組織の問題だし、内部統制違反でもある。

 同時に起きたのが横浜DeNAベイスターズの誕生。TBSが横浜ベイスターズの球団経営からほぼ手を引こうとしたとき、「万年最下位チームをよくぞ引き継ぐ大英断」と思ったが、そう思わない人もいた。DeNAは「モバゲーで利益を上げるけしからんビジネス」と、加入を巡り、場外乱闘があった。結局12月1日の実行委員会で審議され、その午後のオーナー会議で反対1(楽天)に対して、賛成11(その他球団)の評決で決した。

ah_12teams.jpg これが見納め。旧12球団の一覧表

 時代も変わればビジネスも球団主も変わる。これで若いファン層をひき付ける球団が生まれると思いきや、その後の監督人事を見て「?」。元巨人の高田繁GMと、監督候補だった球界功労者の工藤公康投手との交渉が決裂、一転して元巨人の中畑清氏が監督に決まった。同じ釜の飯の人材を獲得するのがGMですか? 「まさか賛成票のウラに何か……?」と勘ぐりたくなった。

 人様のことにとやかく言うのは外野の仕事である。私は少年野球チームでは下手っぴいな外野だったのでとやかく言えない。そこでこの2つの問題の本質にある「組織と人事」について、ビジネス視点からとやかく言いたい。これ以上つまらなくされないために。

       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

注目のテーマ