家計簿を付ける人の貯蓄額、付けない人より71.1万円多い

» 2011年12月14日 13時00分 公開
[Business Media 誠]

 お金の管理をする上で役に立つのが家計簿。最近は紙だけではなく、PCで記録する人も増えているが、どのように利用している人が多いのだろうか。

 NTTコミュニケーションズの調査によると、収支の記録をしている人にどのような方法で記録しているか尋ねたところ、アナログ派では「市販の家計簿」(49.3%)と「ノートや手帳、メモ帳」(48.0%)が拮抗(きっこう)。一方、デジタル派では「Excelで作成したオリジナルの家計簿」が58.0%と断トツで、「Web上にある無料の家計簿ソフトやアプリ」が21.3%、「市販の家計簿ソフトやアプリ」が12.7%で続いた。

収支の記録に最もよく利用しているもの(出典:NTTコミュニケーションズ)

 「収支の記録を付ける頻度」は、「出費がある都度」が33.3%、「1日に1度」が25.0%、「数日〜1週間に1度」が30.0%。家計簿を付ける人のうち9割近くは、1週間に1度以上の頻度で収支を記録しているようだ。

 「収支の記録を付ける目的」で最も多かったのは「無駄遣いを減らし、節約するため」で73.3%。以下、「貯蓄をするため」が54.3%、「使途不明金をなくすため」が46.3%、「習慣になっているため」が25.3%で続いた。

 デジタル派、アナログ派別にみると、デジタル派は「使途不明金をなくすため」、アナログ派は「習慣になっているため」の割合が高くなっていた。NTTコミュニケーションズでは「アナログ派はデジタル派よりも長く家計簿を付けているからか、習慣として続けている人も多いようだ」とコメントしている。

収支の記録を付ける目的(出典:NTTコミュニケーションズ)

多くの人が家計簿を付けた経験あり

 現在、家計簿を付けていない人に家計簿について聞くと、過半数にあたる51.7%は過去に家計簿を付けた経験があると回答。4度以上トライしたという人も11.0%いた。

 現在収支を付けていない理由を尋ねると、「(手書きする際)書き込むのが面倒だから」が50.7%と断トツ。以下、「(Webやエクセルデータなど)入力するのが面倒だから」が23.7%、「家計簿を付ける時間そのものがないから」が20.0%、「費目の理解・整理などに時間がかかる(かかりそうだから)」が19.3%で続いた。「手間と時間がかかることが家計簿を付ける大きなハードルとなっているようだ」(NTTコミュニケーションズ)。

 ちなみに貯蓄額を聞くと、収支の記録をしている人は平均639.8万円で、していない人の平均568.7万円を71.1万円上回った。

 インターネットによる調査で、対象は20〜40代の働く男女600人(家計簿など収支の記録を付けている人300人、付けていない人300人)。調査時期は2011年11月下旬。

現在の貯金総額(出典:NTTコミュニケーションズ)

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