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» 2011年12月12日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:好調な経済指標や欧州での金融不安が薄らいだことが好感されて大幅高 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8664.58 ▼ 128.12

<TOPIX>738.12 ▼ 6.99

<NYダウ>12184.26 △ 186.56

<NASDAQ>2646.85 △ 50.47

<NY為替>77.63

好調な経済指標や欧州での金融不安が薄らいだことが好感されて大幅高

 EU(欧州連合)首脳会議で財政規律を強化する基本条約の改定が合意に至らなかったもののイギリス以外の26カ国が財政協定に参加することで合意、財政問題が一段落となるとみられることやこの日発表された消費者信頼感指数が前月から大きく改善、予想を上回ったことが好感されて大幅高となりました。景気鈍化懸念も薄れ、欧州金融不安も一段落となった週末ということで買戻しを急ぐ動きもあったものと思います。

 足元の景況感は好転しているようです。欧州金融不安などからの米国景気への影響も好調なクリスマス商戦をみるとほとんど懸念することもないということなのでしょう。FOMC(公開市場委員会)でも低金利継続や景気鈍化の際にはQE3(量的緩和)が期待されるというようなFRB(連邦準備理事会)の態度がみられるのではないかとの期待もあり、売り込み難いということなのでしょう。利益確定売りをこなしながら堅調な地合いが続くと思われます。

 個別には増配を発表したGE(ゼネラル・エレクトリック)が大幅高、景気鈍化懸念が薄れたことでキャタピラーも大幅高、インテルやIBM、アップルなどのハイテク銘柄も堅調となるなど景気敏感株が高く、欧州金融不安が薄れたことでシティグループが大幅高、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカも堅調と金融株も堅調、金や原油の先物価格が上昇となったことでエクソン・モービルなどの石油株、パブリック・ゴールドなどの金鉱株なども高くなり、業績の下方修正を発表したテキサスインスツルメンツ(TI)も売り先行となったものの堅調となるなどほぼ全面高となりました。

本日の相場

日経平均

 先週末の日本市場は米国株安やGDP(国内総生産)の下方修正、円高などを嫌気して売られ大幅安となりました。欧州金融不安が取りざたされたことで世界的な景気鈍化懸念も根強く、中国のインフレ懸念が薄れても特に材料視されることなく売られました。週末の買戻しも期待されたのですが、先行き警戒感も根強く、買戻しを急ぐような動きよりも手仕舞い売りやヘッジ売りが嵩んだということでしょう。外国人は買い越しと伝えられたのですが特に下支えとなったような雰囲気もありませんでした。

 先週末の米国市場が大幅高となったことや大幅下落の反動から堅調な展開が期待されます。為替は円高気味なのですが米国景気鈍化懸念も薄れていることなどもあり、売られすぎた輸出関連銘柄などは底堅い堅調となると思われます。まだ、目先的な過熱感がみられるものも多く、積極的に上値追いということでもないのでしょうが先週末に売られた銘柄から買われるということになるのだと思います。米国でのクリスマス商戦が期待されるように日本でも年末年始商戦への期待から小売株なども売られすぎの修正がみられるものもあると思います。

 引き続き8500円〜600円水準での底値固めという展開が続きそうです。上値を積極的に買い上がるというにはまだ欧州金融不安や米国や中国の景気鈍化懸念もあり、為替も円高気味ということもあって、一気に上昇トレンドに変わるということでもなさそうです。足元の不安が薄れてもまだ上値は8800円〜900円水準が上値という状況ではないかと思われ、米国景気の回復などから円高が止まるという確信が持ててはじめて上に抜けてくるのだと思います。

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