風邪が原因で、仕事の能率は何割ダウン?

» 2011年12月08日 14時40分 公開
[Business Media 誠]

 これまで風邪が原因で、仕事に支障をきたしたことがある人はどのくらいいるのだろうか。ビジネスパーソンに聞いたところ「支障をきたしたことがある」(71%)と答えた人は7割に達していることが、トレンド総研の調査で分かった。

(出典:トレンド総研)

 具体的なエピソードを尋ねると「接客業なのに声がまったく出なくなり、仕事を休まなければいけなかった」(女性30歳)、「ちょうど月末の会計処理の時で、頭がぼーっとしたまま仕事をしていたら間違いだらけだった」(男性37歳)、「1 週間の研修の初日に体調を崩してしまい、その年は研修に参加することができなくなった」(男性26歳)といった声があった。

 風邪をひくと、仕事の能率は何割低下すると思いますかという質問には、平均は「4.8割」という結果に。「風邪のときには、普段の半分程度のパフォーマンスになってしまうようで、ビジネスパーソンにとって風邪は『大敵』といえそうだ」(トレンド総研)

「十分な風邪対策をしている」11%

 現在、風邪対策をしている人はどのくらいいるのだろうか。「十分な対策をしている」と答えた人は11%に対し、「対策をしていない」は24%。十分な風邪対策ができている人は少数派のようだ。

(出典:トレンド総研)

 風邪をひく前の予防策として必要だと思うことを聞いたところ「手洗いをする」(85%)と答えた人がトップ。以下「うがいをする」(79%)、「十分な睡眠をとる」(64%)と続いた。一方、風邪をひいた後の対応として必要だと思うことは「十分に睡眠をとる」(84%)、「風邪薬を飲む」(65%)、「こまめに水分補給をする」(56%)だった。

 冬に風邪をひきやすい原因として、東京女子医科大学の玉置淳教授は「『寒さ』と『乾燥』によって、ウイルスが繁殖しやすくなる。またウイルスを体内から追い出す『線毛運動』の働きが鈍ってしまうが、この線毛の働きを正常に保つためには『水分補給』がポイント」としている。この点は心がけたいところだが、風邪をひく前の予防策として「水分補給」を挙げた人は36%とどまった。

 インターネットによる調査で、20〜39歳の働く男女500人が回答した。調査期間は11月9日から14日まで。

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