だが、ここから事態は急変。ここまでは同じ場所をグルグル回っていただけだったが、所持者は中野通りを北へ向かい、JR中央本線の中野駅付近でややとどまった後、さらに北に向かった。
筆者が乗るタクシーもとりあえず追いかけたのだが、このあたりから同じく追いかけているらしき人を多く見るようになる。2人乗りのバイクで、後部座席の人がスマートフォンから所持者の位置を確認して、運転手に伝えているような光景も見かけた。
19時50分。西武新宿線の新井薬師前駅と中井駅との間で、10数人での奪い合いが行われていた。そこに参戦しても、クリック勝負になってしまうので、その北の新青梅街道の西落合付近で待ち伏せすることに。
そして予想通り、所持者が抜け出して、北に逃げてきたのだが、筆者は最後の詰めが甘かった。中野通りと目白通りの交差点で所持者が東に向かってくれればとらえられたのだが、そのまま北に直進したため、あえなく取り逃がす結果となった。
参加して思ったのは、事故につながらなければいいが……ということ。スマートフォンのGPS機能を使って、仮想のMINIクーペを奪い合うという発想は面白いのだが、実際にやってみると、ちょっと危険だ。移動手段は徒歩ならまだしも、バイクやクルマで追いかけている参加者がほとんど。そして、2人乗りのバイクもそうだが、所持者が20時直前に急加速していたようにもみえた。20時という時間も帰宅途中の人が多い時間帯であるので、もう少し何とかならないものかと感じたりもした。
主催者が交通法規の順守を訴えており、今のところ事故などは起こっていないようなのだが……。キャンペーン終了の12月11日まであと3日。無事に作戦が終了することを祈るばかりである。
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