近年、終身雇用や年功序列など、日本企業の家族的な風土の基礎となってきた制度がなくなりつつある。今、企業現場で働く人々は社内の雰囲気について、どのように感じているのだろうか。
オーセンティックワークスの調査によると、総合職の正社員に「あなたの職場はギスギス感があると思いますか?」と尋ねたところ、「そう思う(どちらかといえば含む)」が37.4%と、「そう思わない(どちらかといえば含む)」の39.1%と拮抗(きっこう)していた。
ギスギス感があると思う理由では、「愚痴・不平不満が多い」が68.5%でトップ。以下、「自由に意見が言えない」が43.0%、「表面的な会話が多い」が39.1%、「陰口が横行している」が33.2%で続いた。コミュニケーションはあるものの、マイナス方向のやり取りが多いことを理由としている人が目立っていた。
3人に1人が職場にあるというギスギス感。その原因で最も多く挙がったのは「上司のマネジメント不足」(62.6%)。以下、「会社のビジョンの欠落」が48.9%、「仕事の非効率さ」が39.6%、「コミュニケーションスキルの不足」が38.7%が続いた。
「業績の悪化」は5位(36.6%)となっており、ギスギス感の原因は会社の業績より上司や会社の姿勢に問題があるととらえている人が多いようだ。
インターネットによる調査で、対象は総合職の正社員で、大卒もしくは大学院卒の男女629人(男性358人、女性271人)。調査時期は2011年10月。
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