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» 2011年12月06日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:買い先行となるもユーロ圏の政府格付けの引き下げ懸念から上げ幅縮小 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8695.98△52.23

<TOPIX>748.61△4.47

<NYダウ>12097.83△78.41

<NASDAQ>2655.76△28.83

<NY為替>77.79▼0.19

先週末の失業率低下や独仏首脳会談での合意を好感して買い先行となるもユーロ圏の政府格付けの引き下げ懸念から上げ幅縮小

 先週末のに発表された雇用統計で失業率が低下したことや独仏首脳会談で合意がみられたこと、イタリアの財政再建策が決定されたことなどを好感して大幅高となりました。注目されたISM(米サプライマネジメント協会)非製造業景況感指数は予想を下回り前月より低下したのですが、好不況の分かれ目とされる50は超えていることで特に材料視されず、景気鈍化懸念が強まることもなく、素直に好材料に反応する格好となりました。ただ、午後になってユーロ圏15カ国のソブリン格付け(国債の格付け)を引き下げる見通しと報じられ、欧州金融不安の再燃が懸念されて上げ幅縮小となりました。

 また、格付け会社に振り回された格好ですが、ユーロ共同債には否定的ではあるものの、独仏首脳もイタリア政府も「何とかしなければならない」という意識はあると認識されたことで、欧州金融不安は薄れていると思われます。実際に格下げとなるとリスク回避の動きから資金がユーロから流出となる可能性もありますが、欧州金融不安も徐々に落ち着いてきており、足元の好業績を見直す動きも出てくると思われます。雇用の回復傾向が続くようであれば、クリスマス商戦の動向などをにらみながら堅調な地合いが続くのではないかと思います。

 個別には業績改善見通しを好感して買われたメットライフが大幅高、欧州金融不安が薄れたことでシティグループやJPモルガン・チェースが大幅高、バンク・オブ・アメリカも堅調となるなど金融株は総じて堅調となりました。ISM非製造業景況感指数は予想を下回ったのですが、特に景気鈍化懸念が取りざたされるでもなく、先週末の失業率の低下もあってインテルやアップルなどのハイテク銘柄、キャタピラーやGE(ゼネラル・エレクトリック)、アルコアなど景気敏感株も総じて堅調となりました。金先物価格が上げ一服、軟調となったことでパブリック・ゴールドなど金鉱株は軟調、原油先物は堅調でエクソン・モービルなど石油株は高くなりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株は冴えない展開でしたが米雇用統計で失業率が予想を上回って大きく改善していたことや円安気味ということもあって買い先行となりました。外国人は株数は売り越し、金額は買い越しと方向感はなく、寄り付きの買いが一巡となった後は方向感なく小動きとなりました。週明けの欧米市場の動向を見極めたいということで売り買いともに手控えられ、指数は小動きとなりました。小型銘柄の中には目先の値動きの良さを好感して幕間つなぎ的に買われるものもみられ、小型銘柄の値動きを示す指数は大きく上昇するものもみられました。

 米国市場は堅調となったのですが、日本市場は為替が円高気味ということもあって上値が重そうです。昨日の相場で上げ一服となった銘柄などは再度買い直される場面もありそうですが、物色対象が絞りきれず、上がれば売られ、下がれば買われるような銘柄が多いのではないかと思います。米国株が高くなったのですが依然として欧州懸念は残り、積極的に買い上がるだけの材料にも乏しく指数の方向感はみられないのではないかと思います。ただ、逆に売り急がなければならない理由もないことから下値も限定的となってくるのだと思います。昨日上げ一服となった商社株や幕間つなぎ的に値動きの良さを好感して小柄のインターネット関連銘柄などが物色されるのではないかと思います。

 引き続き8500円〜600円水準での値固めということで底堅い堅調な展開が期待されます。8500円を割り込むような材料もなく8800円〜900円水準を目指すよう材料もなく、8700円台で堅調な値動きとなりそうです。当面は8000円台後半でのもみ合いが続くと思われ、依然として円高がこれ以上進展しないと確信するまでは9000円台が遠いのではないかと思います。

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