「お見合い男子付き」も登場――“婚活”福袋パワーアップ

» 2011年12月06日 07時59分 公開
[産経新聞]

 「お見合い男子」付きも登場――。来年の福袋は、この数年、ファッションを中心に増加傾向にあった「婚活」版が東日本大震災後の「絆」需要でさらにパワーアップする。婚活イベントへの招待や、婚活アドバイザーがお相手を探してくれたりと、より実践的なものが増えている。

 東京・銀座の商業施設マロニエゲートでは「お見合い」付き福袋が登場する。購入者を女性に限り、その友人と男女2対2の出会いを演出するもので、婚活アドバイザーの水野真由美氏が全面監修。年齢や職業など「理想の男性」の希望を伝えれば、水野氏主宰のメンバー制クラブから相手を紹介する仕組みだ。洋服代やディナー代など計14万円相当を3万円(販売数3セット)で販売する。

「ソフト系」など3タイプに分け、それぞれの男性に好まれるファッションと雑貨を入れたプランタン銀座の「『絆婚』応援福袋」

 小田急百貨店は「完全婚活プロデュース夢袋」(同20セット)と銘打ち、クルージングなどのイベントで出会いを演出。このほかフィットネスクラブやビューティーサロンの利用券、服や小物などの「勝負アイテム購入券」(3万円相当)も付けて価格は5万円。この福袋をきっかけに成立したカップルには、さらにプレゼントを進呈するなど至れり尽くせりだ。

 東京都中央区のプランタン銀座は、婚活対象の男性を「ソフト系」「エグゼクティブ系」「クリエイター系」の3タイプに分け、それぞれの男性に好まれるファッションと雑貨を入れた福袋(1万500円)を100セット販売する。

 ここ数年の福袋はいわゆる草食系男子が増えたことで「女性が積極的に動くための婚活サポートが目立つようになった」(百貨店関係者)。各社は「福袋婚」をトレンドにしようともくろむ一方、「お見合い後の責任はご本人で」(マロニエゲート)と、あくまで“自己責任”を強調している。

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