年末年始の旅行者数、リーマン・ショック前以来の3000万人超に――JTB調査

» 2011年12月05日 14時12分 公開
[Business Media 誠]

 JTBは12月2日、年末年始(2011年12月23日〜2012年1月3日)の旅行動向見通しを発表した。航空会社予約状況や業界動向、JTB予約状況、1200人へのアンケートなどから分析したもので、総旅行人数を前年比1.5%増の3008万4000人と予測した。2年連続の増加で、リーマン・ショック前の2006〜2007年以来5年ぶりに3000万人を超える見込みとなっている。

 2011〜2012年の年末年始は12月31日が土曜日、1月1日が日曜日となるため、長期旅行には向かない日並び。しかし、12月23日〜25日が3連休となることが、プラスに働いているという。

年末年始の旅行動向見通し(出典:JTB)

海外旅行人数が大幅増

 旅行先別にみると、国内旅行人数は前年比1.4%増の2948万8000人。今年の特徴としては、東北新幹線の新青森駅延伸で青森方面の旅行者が増え、世界遺産に登録された平泉が注目されており、花巻や志戸平温泉の人気も高いという。また、新幹線の全線開業効果で、鹿児島県指宿温泉など、九州方面の宿泊施設の予約状況も良いようだ。

 海外旅行人数は前年比4.7%増の59万6000人。シンガポールが同14.3%増の2万4000人と予測しているのを筆頭に、中国、香港、台湾、マレーシアなどのアジア方面や、航空機の定期便が増えたハワイが前年比2ケタ増となる見込み。一方、洪水被害にあっているタイは同16.7%減の2万人と大きく減少すると推計している。

年末年始の海外旅行人数推計(単位:1000人、出典:JTB)

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