週末の手仕舞いの売り買いが中心で方向感なく小動き清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年12月02日 15時30分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8643.75円 △46.37円
売買高 9億3689万株
売買代金 9153億3400万円
値上がり銘柄 960銘柄
値下がり銘柄 555銘柄
騰落レシオ 93.75% △3.46%

日経平均

米国市場も方向感なく、為替も動きは見られず週末の手仕舞いの売り買いが中心で方向感なく小動き

 米国株はまちまちとなり、為替も大きな動きはなく、日本市場も外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が買い越しと伝えられたこともあり、若干買い先行となりました。ただ、寄り付きの買いが一巡となった後は昨日の大幅高を受けての手仕舞い売りなども多く上値の重い展開となりました。ただ、上値の重さを嫌気して売り急ぐような動きもなく、手仕舞い売りが出て株価が下がると買戻しも入るという状況で指数に方向感はみられませんでした。米雇用統計の発表を控えた週末ということで売り買いともに手仕舞い、持高調整が中心となって方向感に乏しい展開となったものと思います。

 後場も一段と方向感に乏しい展開となりました。昼の時間帯に手仕舞い売りが嵩んで下値を試すような場面もあったのですが、昨日の引け値を意識すると買戻しも入って底堅い状況で、結局最後は高値引けとなったものの、最後まで方向感に乏しく狭い範囲での動きとなりました。外部要因に振らされ、目先の需給に振らされる相場で売り買い交錯となって、指数に方向感はみられなかったものと思います。週末の欧米の動向を見極めてから動くということになったもので、個別の銘柄も好材料にも悪材料にも反応は鈍く、目先の需給だけで動いていました。

 小型銘柄は銘柄は主力銘柄が売り買い見送られるなかで、幕間つなぎ的に買われて高いものが多く、値動きの良さをみてさらに買われるというものも散見されました。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均、ジャスダックTOP20も揃って堅調となりました。先物もまとまった売り買いは散発的にみられるものの、あくまでも手仕舞いの売り買いが中心とみられ追随するような動きもなく、終始方向感に乏しい展開となりました。仕掛け的な売り買いがみられる場面もあったのですが、指数を方向付けるような動きになりませんでした。

 いつもにもまして、目先の需給に振らされ、目先の値動きの良し悪しに振らされる展開となりました。値上がり率上位、値下がり率上位銘柄を見ても、特に材料に反応して売り買いされているというよりはここまで売られていたから買われる、買われていたから売られるというようなものが多く、方向感をつかみかねている週末特有の動きという感じでした。週末の米雇用統計などで動き難いということなのでしょうが、雇用統計の数字というよりは雇用統計に反応した米国株式市場や欧州の金融不安に反応した為替などに反応することになるのでしょう。

テクニカル分析

日経平均

 基準線に上値を押さえられています。ストキャスティックスは高値圏にあり、そろそろいったん上値も重くなりそうですが、RSIはまだ上昇が続いて上値余地もあり、底堅い堅調な地合いが続きそうです。基準線に絡みながら抜ければ雲に押さえられ、下がれば基準線や転換線にからみながら底堅いということなのでしょう。

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