米国株高などを受けて大幅高だが日中の動きには乏しく方向感のない展開清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年12月01日 15時30分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8597.38円 △162.77円
売買高 20億0019万株
売買代金 1兆2625億4100万円
値上がり銘柄 1156銘柄
値下がり銘柄 427銘柄
騰落レシオ 92.29% △7.23%

日経平均

米国株高などを受けて大幅高だが日中の動きには乏しく方向感のない展開

 米国株が大幅高、欧州金融不安や世界的な景気鈍化懸念が薄れたことから買い先行となり、大幅高の始まりとなりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)も買い越しと伝えられたこともあり、対米ドルでは円高となったにもかかわらず大幅高となりました。とりあえず海外株高に反応したものの、寄り付きの買いが一巡とするといつものごとく値動きに乏しい展開となり、指数に方向感はみられませんでした。値持ちも良かったのですが徐々に上値の重さを嫌気するような展開になりした。

 昼の時間帯に昨日と同じようにいったん下値を試すように上げ幅縮小となる場面もありましたが、買戻しを急ぐ動きも続き再度寄り付き直後の高値を試すような展開になりました。それでも前場の高値を抜けきれず、値持ちは良いものの指数は小動き、方向感に乏しい展開となりました。為替にも大きな動きはなく、上値の重さを嫌気しても底堅く、底堅さを確認しても上値が重いという感じでした。最後は手仕舞い売りも嵩んで上げ幅縮小となったのですが、大幅高となりました。

 小型銘柄も総じて堅調となったのですが、主力銘柄のように買い戻しを急ぐ動きも限定的で上値の重いものも多くみられました。東証マザーズ指数とジャスダックTOP20は大幅高となったのですが、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調というに止まりました。先物は散発的にまとまった売り買いもみられたのですが、追随するような動きもほとんどみられず、指数を大きく動かす場面も、方向付けるようなこともありませんでした。

 それにしても先週の弱気一色といった雰囲気はどこにいってしまったのでしょうか?今週の予想というところでのアンケートでも先週末時点では機関投資家や証券会社のリサーチなどを含めた50人近いなかで、今週を超強気としたのは一人だけでした。クリスマス商戦が好調であればこれまでの売り一辺倒から変化がみられる可能性があったということですし、一目均衡表のNYダウ平均のチャートもしっかりと雲のねじれの日柄と水準で底入れとなった格好であり、さらにここから底入れ感が強まっても良いと思います。

テクニカル分析

日経平均

 一気に基準線に押される水準まで戻りました。雲のねじれを目指す動きとなっており、ストキャスティックスは高値圏にあり、RSIも高値圏ではあるものの上値余地もあり、雲に押さえられるのでしょうが、もう少し強含みの展開が続くのではないかと思います。

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